【オスロAFP=時事】ノルウェーの美術館は、同国出身の画家、エドバルト・ムンクの代表作「叫び」(1893年)にある「狂人」の落書きをしたのは、ムンク本人だったと結論付けた。落書きの主は長年にわたり謎とされていた。(写真はノルウェーの画家エドバルト・ムンク作「叫び」。同国国立美術館提供)
 落書きは、ムンクが残した「叫び」4作のうちの一つの左上部分にある。鉛筆を使いノルウェー語で「狂人にしか描けない」と書かれているが、肉眼ではほとんど見えない。誰が書き込んだものかはっきりしていなかったが、20世紀初頭に同作を鑑賞し不満を持った人が書いたという説が有力だった。
 今回、ノルウェーの国立美術館の専門家らは赤外線技術を使って筆跡を分析し、ムンク本人が書いたものだと結論付けた。学芸員のマイ・ブリット・グレング氏は発表で、「この筆跡は間違いなくムンク自身のもの」と説明。「筆跡そのものに加え、ムンクがノルウェーでこの絵画を初めて展示した1895年に起きた出来事のすべてが同じことを示している」と述べた。
 ムンクが現在の同国首都オスロでこの作品を初めて一般公開した際、激しい批判の声が上がりムンクの精神状態に疑問が投げかけられた。グレング氏によると、これを受けてムンクは直後にこの書き込みをした可能性が高い。【翻訳編集AFPBBNews】

〔AFP=時事〕(2021/02/24-13:54)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「「叫び」に隠された「狂人」落書き、ムンク直筆と断定