【ワシントンAFP=時事】米下院資源委員会が18日に行ったオンライン会議中に、銃所持擁護派の共和党議員が自身の背後に映り込むように銃を並べていたことが物議を醸している。(写真は米共和党のローレン・ボーバート下院議員。下院資源委員会提供)
 会議は新型コロナウイルス対策として、ビデオ会議サービス「ズーム」を通じて行われた。自宅から出席した共和党のローレン・ボーバート下院議員(34)の背後には、少なくともライフル3丁と拳銃1丁が並んだ本棚が映り込んでいた。
 4児の母親のボーバート氏は銃所持擁護派で、昨年11月の連邦議会選挙で初選出された。ドナルド・トランプ前大統領の熱烈な支持者としても知られる。
 地元コロラド州の町ライフルで「シューターズ・グリル」というレストランを経営している。この店の従業員は人の目に触れる形で銃を携行している。
 ボーバート氏は下院議員として活動を開始するとすぐに、仕事に銃を携行する意向を明らかにし、下院本会議場の出入り口に金属探知機が配備されていることを批判してきた。
 18日の委員会の議題の一つは対面式の会議の再開だったが、ボーバート氏は下院本会議場や委員会公聴会への銃の持ち込みを禁止する規則を批判。「ばかげたルール」で、「憲法で保障された権利を侵害するもの」と断じた。
 さらにボーバート氏は、1月6日に起きたトランプ氏支持者らによる連邦議会議事堂襲撃の際、(議場に銃を持ち込めないために)自分を含め議員らは「無防備な」状態に置かれたと主張した。
 これに対し、カリフォルニア州選出の民主党議員ジャレッド・ハフマン氏が、議会への銃持ち込み禁止を擁護した。「これが現実だ。私生活でズームの背景に銃フェチの祭壇を映したければ、そうすればいい。だが、ここはわれわれの委員会室だ」
 ハフマン氏は、「いずれ新型コロナを乗り越え、私たち全員が直接議場で会うようになるだろうが、そのときに安全に、脅威を感じることなく仕事を遂行できるかどうかは大きな問題だ」と述べ、「あなたが銃をどれだけあがめ、銃にどんな感情を持とうとも、われわれの委員会室にそれを持ち込むことはできない」とたたみかけた。
 さらに、「それらは議場であなたの安全を守るのに必要ないものだ。私たちの多くは、それによって安全が脅かされると感じている。許されるべきことではない」と訴えた。
 ズーム利用者の画面背景を分析するツイッターのフィード「ルームレイター」も、ボーバート氏の背景に注目。「危険な銃の保管庫は笑い事ではない」と指摘したが、これに対しボーバート氏は「保管庫だなんて誰が言ったの?」とツイート。「すぐにでも使えるようにしてある」 【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/02/19-20:43)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「ビデオ会議背景に「銃の祭壇」 米共和党議員が物議醸す