【ワシントンAFP=時事】バーニー・サンダース米上院議員(79)は27日、分厚い防寒ジャケットと柄入りミトン(親指だけが分かれた手袋)というジョー・バイデン新大統領の就任式での自身の姿をモチーフにしたグッズのチャリティー販売で、この5日間に180万ドル(約1億8800万円)の資金を調達したと発表した。華やかさに欠ける格好は、大統領就任式に出席する上院議員らしくはなかったかもしれないが、慈善活動としては大成功を収めている。(写真は米連邦議会議事堂で行われた大統領就任式に出席するバーニー・サンダース上院議員)
 21日にオンラインで発売されたスエットやTシャツなどのグッズは、初回分が30分で完売。現在は数週間先まで予約注文が入っている。
 青いマスクを着用して足を組み、ぽつんと着席したサンダース氏をAFPのブレンダン・スミアロウスキーカメラマンが撮影した写真は、ミーム(笑いを誘うネット画像)となって拡散。ひたむきだが気難しくも見える元大統領候補をこれまで以上のインターネット上のスターに押し上げた。
 バーモント州選出のサンダース氏は、「この1週間でこれほど多くの人々が示してくれたあらゆる創造性には、(妻の)ジェーンともども驚かされた。私のインターネット上での名声を、支援を必要としているバーモント州の人々のために役立てられてうれしい」と発表した。
 その上でサンダース氏は、「だが、これらの慈善金は連邦議会の行動に替わるものではない」とも指摘。新型コロナウイルスの流行を受けての追加経済対策法案の成立に向けた取り組みについて、「世界大恐慌以来最悪の危機のさなかにあって、バーモント州と全米の労働者が必要とする救済を受けられるよう、(首都)ワシントンで私にできることは何でもする」と約束した。
 サンダース氏の事務所によると、慈善金はバーモント州内で食事宅配サービスや親子支援サービスを提供する複数の団体に提供される。大統領就任式での写真をアパレル商品やステッカーに使用する権利は、AFPの写真を扱う販売代理店ゲッティイメージズとライセンス契約を結んでおり、ライセンス売上額はゲッティが食事宅配サービス「ミールズ・オン・ホイールズ・アメリカ」に寄付するという。
 スミアロウスキーカメラマンは、写真の反響に感銘を受けている。「インターネットは野生動物のようなもので、予測することも手なずけることも難しい」と述べた上で、「撮影した写真がネットで拡散したり、ミーム化したりすることを期待はしないし、そのために努力もしないけれど、そうなったことに驚きはない。ネットやソーシャルメディアというものは予測不可能で、なんだって起き得るから」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/01/28-13:37)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「サンダース氏のミトン写真、グッズ化で1.9億円 慈善団体へ