【ニューデリーAFP=時事】インドと中国が国境を争うヒマラヤ地域で20日、両軍による新たな乱闘が発生し、双方に複数の負傷者が出た。軍当局筋が25日、明らかにした。(写真はインド軍と中国軍の衝突が起きたヒマラヤ地域の係争地を示した地図)
 ヒマラヤの係争地では半年前にも両軍による乱闘があり、インド軍の兵士少なくとも20人が死亡、中国軍側にも数は不明ながら複数の犠牲者が出ている。
 インド軍は、インド北部シッキム州と中国・チベット自治区を結ぶナクラ峠で起きた小競り合いについて、「ちょっとしたにらみ合い」にすぎないとの見解を表明。短い声明で、すでに「現地の指揮官ら」が手順通りの対応をし、既に緊張は緩和されたと発表した。
 当局筋によると、中国軍の哨戒兵がインド側に侵入しようとしたため、中国側に追い返された。その際、インド軍の兵士4人と中国軍の哨戒兵1人が負傷した。ただ、中国側の負傷者の人数は不明という。
 軍当局筋がAFPに明かしたところによると、乱闘は先週、印地域の中間に位置するで発生。メディアは印軍当局の話として、両軍に犠牲者が出たと報じている。
 シッキム州の国境地域では、昨年5月に乱闘騒ぎが起きて以降、インド・中国両軍の緊張が高まっている。6月には、印ラダック地方のガルワン渓谷で素手や木棒による乱闘が発生した。
 中印間では1962年に国境紛争が発生。一連の衝突をめぐっても両国は互いを非難し合い、国境地域に展開する部隊を増強している。両軍司令官が緊張緩和に向けて協議を重ねているが、24日の話し合いでも双方に譲る姿勢は見られなかった。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/01/26-08:45)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「中印ヒマラヤ国境でまた乱闘、両軍に負傷者