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武漢で取材の市民記者、年内に初公判 懲役5年の可能性も

  • 2020年12月21日 15:52:00

【北京AFP=時事】新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国・武漢で取材、発信していたことから拘束されていた市民ジャーナリストの張展氏(37)の公判が、年内に始まることが分かった。張氏の弁護人が18日、明らかにした。張氏はハンガーストライキを行っており、健康状態が心配されている。(写真は新型コロナウイルス感染が確認された中国・武漢の華南海鮮市場)
 同ウイルスは昨年末、武漢で初めて確認された。中国政府は、初期の流行の隠蔽(いんぺい)や告発者らの口封じを図ったとして批判にさらされている。
 元弁護士の張氏は今年2月に武漢入りし、ソーシャルメディア上で自身の実体験を発信。さらに、政府の対応を批判する文章も書いている。
 AFPが入手した裁判所の発表によると、張氏は5月に拘束され、「社会秩序びん乱」の罪に問われている。この罪状は、反体制派の抑え込みに頻繁に使われており、有罪と認められれば、最高で懲役5年を言い渡される可能性もある。
 張氏の弁護人は今週、上海の裁判所で今月28日に初公判を行うという通知を受け取った。
 同弁護人によると、張氏は6月にハンガーストライキを開始。以後、鼻に管を挿入され、強制的に栄養を取らされているという。
 ソーシャルメディアで広く拡散している文章の中で同弁護人は、張氏の体調は著しく悪化しており、頭痛やめまい、胃痛に悩まされていると明かしている。「24時間拘束され、トイレに行くにも介助を必要とする」状態だという。
 同弁護人によると張氏は、家族や友人、弁護士らからの再三の中止要請を押し切り、ハンスト続行の意思を示している。
 張氏は武漢における当局の初期対応に批判的で、2月には、政府は「人々に十分な情報提供を行わず、ただ街を封鎖した」「これは甚大な人権侵害だ」とする文章を公開していた。
 武漢で取材し当局に拘束された市民ジャーナリストは、張氏をはじめ4人。裁判に臨むのは張氏が初めてとなる。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/21-15:52)
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