【ベンガルールAFP=時事】インドで米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」を製造する台湾企業の系列工場で12日、賃金の未払いや搾取を訴える従業員らによる暴動が発生し、これまでに100人が逮捕された。(写真はインド・ナルサプラにある、台湾企業ウィストロンのiPhone製造工場の門を閉める警備員)
 暴動が起きたのは、インド南部のIT産業の中心地ベンガルール近郊にある台湾の電子機器受託生産大手ウィストロン(緯創資通)傘下の工場。ソーシャルメディアに投稿された動画には、ガラスが棒でたたき割られ、防犯カメラや換気扇、電灯が破壊され、車が放火されたりひっくり返されたりしている様子が映っている。
 現地メディアによれば従業員らは、最長4か月にわたって賃金を支払われておらず、長時間労働を強いられていると訴えている。
 地元警察当局は13日、「現在は状況を制御できている。特別チームがこれから事件を調査する」とAFPに語った。負傷者はいないとしている。
 また、ウィストロンの台湾本社はAFPに対し、「身元不明の外部者が工場に侵入し、破壊行為に及んだ。目的は分からない」との見解を示した。
 現地の労働組合リーダーは、問題のiPhone製造工場では劣悪な環境下で労働者の「過酷な搾取」が行われていたと主要紙ヒンズーに語り、「会社側が基本的人権を軽視するのを、州政府は放置してきた」と非難した。
 地元メディア報道によれば、この工場では約1万5000人が働いており、大多数は派遣労働者だという。
 労働者の賃金が低く、社会保障の給付もほとんど無いインドでは、労働争議は珍しくない。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/12/15-13:15)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「インドのiPhone工場で暴動、「搾取」に抗議し破壊行為 100人逮捕