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ヴァイサラ、新しい前方散乱方式の視程計・現在天気計・ディスドロメータを販売開始


空港の安全な滑走路運用や気象研究での活用に最適



2020年11月30日

ヴァイサラ株式会社



ヴァイサラ、新しい前方散乱方式の

視程計・現在天気計・ディスドロメータを販売開始 --- 空港の安全な滑走路運用や気象研究での活用に最適 ---





ヴァイサラ株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:ヴェリ・ソレフマイネン、以下ヴァイサラ)は、「FD70シリーズ 前方散乱方式 視程計・現在天気計・ディスドロメータ」(以下、FD70シリーズ)を本日より販売開始します。価格はオープン価格です。



ヴァイサラの第7世代の視程計および現在天気計となるFD70シリーズは、前方散乱方式と光学式雨滴粒径分布計測の技術を組み合わせており、高精度な視程計測と現在天気判定機能を有しています。FD70シリーズは、「視程計」と「視程計・現在天気計・ディスドロメータ」の2つの製品モデルで構成されています。スタンドアローンとして機能することができ、ヴァイサラのシステムやサードパーティのシステムと連携させることも可能です。FD70シリーズは、現行製品であるFS11 視程計、FD12P 現在天気計の後継機となり、空港や気象研究、また可動部を使用しない高精度な雨量計としての使用に最適です。



■ 新技術による大幅な機能強化

FD70シリーズでは、降水タイプの判別、降水量計測精度が大幅に強化されています。従来の円錐状の光線に代えて薄いシート状の光線を新たに採用し、高い検出感度を実現することで、個々の粒子の散乱特性を分析することが可能になりました。これにより最小の霧雨滴まで検出でき、着氷性降水を含む降水タイプの判別と降水量の算出を確実に行うことができます。また、散乱特性の分析により、降水による視程低下の影響を正確に計算することが可能となり、従来75kmまでだった視程のレポート範囲が100kmまでに向上しました。飛翔昆虫フィルタリングアルゴリズムを採用することにより、飛翔する昆虫による視程計測結果への影響を排除しています。

その幅広い計測機能とレポート機能により、視程計、現在天気計、ディスドロメータ、過冷却降水検知センサ、雨量計、温湿度計などの複数のセンサを個別に用意することなく、1台で観測業務を遂行することができます。モジュラー設計であるFD70シリーズは可動部品や消耗部品を使用しておらず、遠隔監視機能と自己診断機能が備わっているため、メンテナンスの必要性が低減されています。また、校正のトレーサビリティも確保しています。



 

■ 空港の安全性と運用効率の向上

 FD70シリーズは、センサレンズを外部擾乱から保護する実績のあるルックダウン設計やフードヒーター、レンズ汚れ補正機能などさまざまな機能が備わっています。これにより、過酷な気象条件下においても気象光学距離(MOR)の計測を可能にします。また、高精度な視程レポート機能、信頼性の高い現在天気判定を提供するため、精度が重要となる滑走路視距離(RVR)の算出のための主要なコンポーネントになります。ICAO、FAA、WMOの各要件に準拠し、レポートにはWMOコード表を使用しており、空港における安全な滑走路運用に活用することができます。



FD70シリーズの詳細については以下を参照してください。

www.vaisala.com/ja/FD70



 

■ ヴァイサラについて

ヴァイサラは、環境/産業計測分野における世界的なリーディング企業です。当社は80年以上にわたる経験を活かし、より良い世界に向けた観測を提供します。ヴァイサラは世界各国のお客様にとって、革新的な観測・計測機器とサービスを総合的に提供できる信頼されるパートナーです。本社であるVaisala Oyjはフィンランドのヘルシンキにあり、世界各国に1,900人超の社員を有し、NASDAQ Helsinki に上場しています。当社に関する詳細は、vaisala.jaおよびwww.twitter.com/VaisalaGroupをご覧ください。



● 本報道発表資料に記載されている内容は発表日現在の情報であり、予告なく変更される場合があります。



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