「PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)」始動
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 大野直竹
大阪市北区梅田3-3-5
■脱プレハブ住宅 上質な最高級木造フルオーダー邸宅プロジェクト
「PREMIUM GranWood(プレミアムグランウッド)」始動
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市北区、社長:大野直竹)は、創業以来培ってきた戸建住宅の建築技術とノウハウを結集させ、自然素材をふんだんに使用した、上質で最高級の木造フルオーダーの家づくりプロジェクト「プレミアムグランウッド」を、2017年4月14日(金)より始動します。
本プロジェクトは、当社が約60年に亘り築いてきた工業化住宅の建築技術とお客さまの住まいへのこだわりを融合させ、家に対するご要望を叶えます。そして、上質で最高級のフルオーダーの一邸逸品をつくり上げます。
これまでの規格型住宅とは異なり、一邸ずつ部屋ごとに設計から内外のデザイン、自然素材の部材など、その一つひとつにこだわり抜いた最高級な邸宅を提案します。
さらに、「邸別設計」「邸別デザイン」「邸別施工」を採用するため、経験と知識が豊富なスタッフを担当させ、お客さまのこだわりを追求します。お住まいいただく邸宅が将来、遺産(レガシー)となるよう、当社が築き上げてきた技術力とともに作品として仕上げます。
今回「プレミアムグランウッド」プロジェクトのケーススタディハウスとして、兵庫県芦屋市に「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」を完成させ、一般公開する運びとなりました。今秋には、東京都世田谷区にもケーススタディハウスをオープンさせる予定です。
■一邸逸品の邸宅づくり「プレミアムグランウッド」プロジェクトのポイント
1.こだわりの設計とデザイン グッドデザイン賞受賞デザイナーが邸別受注設計
2.至高の自然素材の部材 上質な素材を厳選し、逸品を追求
3.次代継承される邸宅
(1)街の自然と調和 デザインコンセプト「庭屋一如(ていおくいちにょ)」
(2)繰り返し地震から資産を守る エネルギー吸収型木造制震耐力壁「グランデバイス」
<プロジェクト始動の経緯>
当社は創業以来、「建築の工業化」を企業理念として掲げ、プレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」を開発以降、工業化住宅のパイオニアとして約60万戸の戸建住宅を提供してきました。
高度成長期には住宅難から汎用性が高い工業化住宅を土地とセットで分譲するなど、その普及に向けて時代にあわせた家を供給。昨今では、多様化したお客さまの趣向にあわせて住まい方を提案するなど、時代に則して、家づくりの在り方そのものを変容させてきました。
そして今回、デザインや仕様にこだわりを持つお客さま向けに、これまでの工業化で培った技術は継承し、工業化住宅のプロセスについては見直しました。「脱 プレハブ住宅」として、お客さまの要望に応えるべく、規格化された戸建住宅商品とは異なり、あえてフルオーダーにこだわった、木造の一邸逸品家づくりプロジェクト「プレミアムグランウッド」を始動することとなりました。
1.こだわりの設計とデザイン グッドデザイン賞受賞デザイナーが邸別受注設計
これまで当社は、お客さまの家づくりの夢を叶えるべく、営業・設計・コーディネーター等から編成された住まいづくりの専門スタッフ「Team-xevo(チーム・ジーヴォ)」を結成し、お客さまのご要望を丹念にヒアリングしながら、理想の住まいを提案してきました。
今回始動する「プレミアムグランウッド」プロジェクトでは、富裕層のお客さまの趣味・嗜好に応えるべく、家づくりの一つひとつにこだわり抜く「邸別設計・デザイン」を採用。経験・知識豊富な担当者を専任させ、お客さまが納得ゆくまで、時間をかけて住まい提案します。
特にデザインに関しては、当社が「グッドデザイン賞」を受賞した際のデザイナーを代表とする設計チームが担当スタッフとして、プレミアムな邸宅提案をします。
さらに、今秋発表予定の東京都世田谷区のケーススタディハウスからは、荘厳な住まいと空間を求めて、外部の建築家をはじめ、「現代の名工」に選ばれる職方などの専門スタッフ体制も構築。こだわりの設計とデザインの提案・施工体制を確立させます。
2.至高の自然素材の部材 上質な素材を厳選し、逸品を追求
本プロジェクトでは、上質な空間づくりのためにゆっくりと時間をかけてお客さまと素材を厳選し、フルオーダーメイドの邸宅を造りあげます。
特に、日常生活で多用する水回り(「キッチン」「バス」「トイレ」)には、国産ブランドのみならず、海外ブランドも積極的に採用します。天井・床は銘木にこだわり、壁面には珪藻土や漆喰壁など、自然由来の素材を使用。ドア・サッシなどの建具も銘木材の木枠を使用した特注品を提供します。さらに、お客さまをお出迎えする玄関まわりの意匠(※1)にもこだわり、洗い出しの土間床や敷石床などを提案。造作から室礼(しつらい)、仕上げまで上質な素材を厳選し、逸品を追求します。
※1.外観を美しくするため、形・色・模様・配置などについて工夫を凝らすこと。
●「プレミアムグランウッド」に用いる素材(一例)
・天井・床 縁甲板(えんこいた)
無垢の木材を張って仕上げた天井・床のことで、素材には国産材の場合、針葉樹ではヒノキ・杉・松・サワラ、広葉樹ではブナ・楢・樫・栗などを使います。輸入材の場合、チーク・ラワン・ヘムロックなどを用います。一般的なフロアー材とは異なり、自然の風合いと木肌の感触を素肌で感じることができます。
・サッシ 特注の木製トリプルガラスサッシ
高さ2,650mm、幅5,750mmの壁一面を開口部として提案可能な特注の木製サッシ。熱が逃げやすい開口部として、断熱性と遮音性を兼ね備えたトリプルガラスを用いました。その3枚のガラスと無垢の木製枠は断熱性能を高め、結露を防ぐのはもちろん、室内のインテリアにも溶け込みます。
・壁面 珪藻土(けいそうど)・漆喰(しっくい)
伝統的な左官工法として用いられ、従来の土壁よりはるかに高い保温(蓄熱)・断熱、調温・調湿、結露防止、吸音、脱臭、防虫性に優れた素材です。光や影をきれいに表現する肌理(きめ)をもった自然由来の素材です。
・石積壁 庵治石(あじいし)
日本三大花崗岩の一つとしても知られ、御影石の一種でグレーの色目の石です。御影石のダイヤモンドと呼ばれ、世界一高価な最高級墓石材として広く知られています。きめ細かな地肌のため風化に強く、目地にモルタルを詰めない風格のある納まりとしました。
3.次代継承される邸宅
(1)街の自然と調和 デザインコンセプト「庭屋一如」
本プロジェクトでは、東京の田園調布や成城、松濤、自由が丘などの閑静な邸宅エリアをはじめ、関西の帝塚山、芦屋、西宮七園(甲陽園・苦楽園・香露園)など、昭和初期から形成された街に邸宅を建設することを一つのモデルケースとして位置づけ、街の自然と調和し、お客さまがお住まいになった後も文化継承される作品のような上品かつ気品と風格ある邸宅を造りあげます。
特に邸宅を彩る門・塀・生垣・アプローチ・庭の提案をはじめ、お客さまを招き入れ、生活を愉しむ空間(リビング、サービスバルコニー、専用プール、ジャグジー、趣味室など)や、ホームパーティーやコンサートなど人が集う地下室にもひと手間をかけます。また、高級車・バイクを収容できるガレージもトータルコーディネートします。
さらに、今回の「プレミアムグランウッド」プロジェクトでは、次代へと引き継がれ、レガシーとしての邸宅を目指すべく、庭と建物が一体となる「庭屋一如(ていおくいちにょ)」(※2)をデザインコンセプトに据えて、作品としての住まいを提案します。
ケーススタディハウス「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」では、外構に庵治石の天然石壁を配し、漆喰調の白塗外壁とともに、建物本体と一体感をもった外観デザインとしました。また、自然素材の温かな風合いと奥行さを感じさせるアプローチも造りました。
さらに、屋根の下には屋根の浮遊感を醸し出す「連欄間」を採り入れました。間口いっぱいに欄間窓(※3)を配した「連欄間」は、日中はトップライト(※4)として室内にやわらかな自然光を導き、夜は邸宅街の行燈(※5)としての役割を担い、街に安心感を与えます。
加えて、屋根には三州陶器瓦を使用し、軒先には金属葺のシャープなシルエットを演出する「内樋屋根」を採用することで、すっきりとしたフォルムとしました。
※2.庭と建物が一体となり調和のとれたさまのこと。
※3.続き部屋の間にある、引戸などの上部に設ける開口部のこと。
※4.屋根に設けた窓。上部からの採光に用いる。
※5.昔は主にロウソクや油の火を照明として利用。現在は橙色の灯を燈す固定照明器具として用いられています。
(2)繰り返し地震から資産を守る エネルギー吸収型木造制震耐力壁「グランデバイス」
当社は、本プロジェクトで造り上げる邸宅が欧米の邸宅のように、100年後も住み継がれる作品となるよう、60年以上に亘り築いてきた工業化住宅の建築技術を、余すことなく取り入れました。
今回当社では、東日本大震災での“ゆれ疲れ”の教訓から、2014年1月に独自のエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を開発し、その技術を応用した木造用の新エネルギー吸収型制震耐力壁「Gran-Device(グランデバイス)」を開発しました。
この「グランデバイス」は、繰り返し地震が発生した際も、初期の耐震性能を維持できる制震装置で、本プロジェクトではその全てに標準採用します。
「グランデバイス」は、強い揺れを受けた場合、「くの字型ダンパー」が働き、地震エネルギーを熱に変換して吸収します。耐震等級3相当の一般在来の木造住宅と比較した場合、構造の変形を最大1/2まで抑えます。また、50回以上の加振試験でも、柱や梁の損傷はなく、新築時の制震性能を維持することを確認しています。
(3)業界最高クラスの断熱仕様「オールバリア断熱プレミアム仕様」
本プロジェクトでは「安全」「安心」の住まいを提供することはもちろんのこと、木造戸建住宅商品「xevo GranWood(ジーヴォ・グランウッド)」で採用した「オールバリア断熱」を遙かに上回る、業界最高 クラスの断熱性能U値(※6):0.198W/m2・Kの新遮熱外張り断熱通気外壁「オールバリア断熱プレミアム仕様」を採り入れ、夏涼しく、冬暖かい室内環境を創り出します。
総厚195mmの断熱材には、建物外側には防水性に優れた発泡系断熱材を、壁体内には高性能グラスウールを装備し、住まいをすっぽりと覆うことで保温力を高めます。
さらに、室内の熱の逃げ場となる窓には、U値:0.96 W/m2・K(※7)の真空トリプルガラス樹脂サッシ「超高断熱サッシ」を提案します。
※6.熱貫流率。部位の熱の伝わりやすさを示す値で、数値が小さいほど熱が伝わりにくいことになります。
※7.複層ガラスアルミサッシの約3倍相当の断熱性が期待できるサッシです。当該数値はたてすべりだし窓とFIX(固定)窓の場合となります。
(4)室温間温度差を軽減「快適涼暖システム」
本プロジェクトでは、基礎の外側と内側に発泡系の断熱材を配置し、継ぎ目のない一体構造の「基礎ダブル断熱」を新たに開発しました。これにより、年間を通じて床下空間の温熱環境が安定しているため、この温熱を利用した新空調補助システム「快適涼暖システム」を提案します。
この空調システムは、冬はエアコンの室外機から出る熱を集めて温水に変換し、その温水から暖かい熱をつくり、床下に設置した「床下放熱器」で床下を暖めます。また、床下の暖められた熱は部屋をじんわりと暖め、「床下循環ファン」により他の部屋へ送り、1階全体の空間温度差を小さくします。そうすることにより、体のストレスの軽減につながります。
■ケーススタディハウス「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」概要
所在地:兵庫県芦屋市岩園町
設計:「プレミアムグランウッド」プロジェクトチーム 担当/野口 豊樹、古賀 博隆
施工:大和ハウス工業株式会社
構造・構法:木造軸組工法(グランウッド構法)
基礎:べた基礎(一体スラブ基礎)
階数:地上2階
主要用途:専用住宅
敷地面積:291.07m2
延床面積:152.50m2
設計期間:2015年9月~2016年3月
工事期間:2016年4月~2016年12月
用途地域:第一種低層住居専用地域
建ぺい率:30%(第二種風致地区により)
容積率:80%
※このケーススタディハウスには「グランデバイス」は搭載されていません。
■「プレミアムグランウッド」プロジェクト概要
専属プロジェクト名:「プレミアムグランウッド」プロジェクト
営業開始日:2017年4月14日(金)始動
営業エリア:首都圏(東京都・神奈川県)、
近畿圏(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県)
プラン:自由設計
参考価格:「プレミアムグランウッド 神戸・芦屋の家」
建物・外構あわせて 9,230万円(消費税込)
受注目標:50棟/初年度
URL:http://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/PREMIUMGranWood/
■お客さまお問合せ先:大和ハウス工業株式会社 住宅事業推進部営業統括部木造住宅グループ
TEL:06-6342-1300(平日9:00~12:00、13:00~18:00)
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