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5日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で3日ぶり反発、素材とハイテクに買い


週明け5日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比15.56ポイント(0.44%)高の3534.32ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.44%高の3704.44ポイント)。


商品市況高が追い風。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、アルミや銅、鉄筋など主要産品の先物価格が軒並み上昇している。関連銘柄が買われ、全体相場を支えた。また、先週末の上海総合指数が2.0%安と大幅続落する中、自律反発狙いの買いもみられている。ただ、上値は重い。中国経済回復の鈍化が警戒された。取引時間中に公表された6月の財新・非製造業PMI(民間集計)は50.3となり、市場予想(54.9)以上に前月実績(55.1)から低下し、2020年4月以来の低水準を切り下げている。先週発表された同月の製造業PMIに関しても、官民そろって前月実績を下回った。(亜州リサーチ編集部)


非鉄や鉄鋼など素材株に買いが先行。洛陽モリブデン(603993/SH)が9.4%、江西銅業(600362/SH)が5.6%、中国アルミ(601600/SH)が4.5%、内蒙古包鋼鋼聯(600010/SH)が3.3%ずつ上昇した。


ハイテク株も急伸。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がストップ高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が9.5%高、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.7%高、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が4.5%高で引けた(士蘭微株は上場来高値を更新)。聞泰科技に関しては、オランダの子会社を通じ、英国の半導体会社を買収すると報じられたことが刺激材料となっている。自動車株、保険株、エネルギー株なども買われた。


半面、食品飲料や小売など消費関連の一角はさえない。醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.0%安、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.4%安、老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)が2.1%安で取引を終えた。医薬品株、公益株、運輸株、不動産株、銀行・証券株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.33ポイント(1.71%)高の257.70ポイント、深センB株指数が13.03ポイント(1.09%)高の1208.78ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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