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17日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で続落、「科創板」は2.5%高で反発


17日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.49ポイント(0.41%)安の3270.44ポイントと続落した(上海A株指数は0.41%安の3427.55ポイント)。

新規の買い材料に乏しいなかで売られる流れ。主要経済指標の発表が一巡するなか、米中対立の警戒感が改めて意識されている。また、足元の経済指標が景気改善を示唆する内容だったことにより、「当局は一段の緩和策を打ち出さない」との見方が一部で浮上したこともマイナスだ。中国人民銀行(中央銀行)が月に一度公表する最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(銀行貸し出しの新たな指標)は、8月まで4カ月連続で据え置かれている。週明け21日に公表される9月分に関しても、据え置きが濃厚だ。ただ、下値は限定的。業績回復の見込まれるセクターなどに買いが入り、指数はプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、食品飲料の下げが目立つ。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.2%安、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.4%安とそろって続落した。医薬関連株の下げも続く。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が3.8%安、人福医薬集団(600079/SH)が2.5%安、薬明康徳(603259/SH)が2.1%安で引けた。このほか不動産株、金融株、空運株、防衛関連株、公益株なども売られた。

半面、ハイテク株は急伸。パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)がストップ高、銅張積層板(CLL)製造の生益科技(600183/SH)が6.1%高、半導体製造装置メーカー大手の中微半導体設備上海(688012/SH)が3.4%高で取引を終えた。上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、7月23日に算出・公表開始した上海科創50(Star50)が2.5%高と反発した(構成50銘柄のうち45がプラス)。

自動車株も高い。広州汽車集団(601238/SH)が6.4%、長城汽車(601633/SH)が5.1%、上海汽車集団(600104/SH)が2.2%ずつ上昇した。業界団体が報告した月次データによれば、販売状況は春先から回復。8月は前年同月比で11.6%増加し、5カ月連続でプラス成長している。そのほか軍事防衛関連株、インフラ関連株の一角も買われた。

外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が1.84ポイント(0.74%)高の250.07ポイント、深センB株指数が6.90ポイント(0.73%)高の954.48ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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