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8日の中国本土市場概況:上海総合2.6%安で続落、ハイテク銘柄が急落


週明け8日の中国本土市場は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比77.70ポイント(2.58%)安の2933.36ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、81.38ポイント(2.58%)安の3072.42ポイントで取引を終えている。

米中貿易問題の不透明感が強まる流れ。中国政府系メディアは5日のブログを通じ、「中国側が米国からかなりの量の食料・農産物の輸入を開始することで合意したという報道が流れているものの、これは確定事項でない」と指摘するなど、米中対立の深さが意識された。これより先、中国商務部は4日、「通商合意に達するためには、米国はこれまでに課した関税を撤廃しなければならない」との認識を示している。貿易協議は近く北京で再開される予定。成り行きを見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながった。

また、ハイテク・スタートアップ企業向け株式市場「科創板」が22日に取引を開始することが明らかとなるなか、「新規株式公開(IPO)に備えた換金売りが広がる」との見方が浮上している。指数は心理的節目の3000ポイントを割り込んでスタートし、下げ幅を徐々に広げた。

指数構成銘柄はほぼ全面安の商状。保険株が下げを主導し、中国人寿保険(601628/SH)が3.6%安で引けた。海運株も安い。中遠海運発展(601866/SH)が5.9%下落した。元安が逆風となる空運・紙パルプもさえない。中国国際航空(601111/SH)が3.9%、岳陽林紙(600963/SH)が5.7%ずつ下落した。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を再び元安方向に設定。外国為替市場では、人民元相場が約2週半ぶりの元安水準で推移している。

ハイテク株も急落。ファブレス半導体メーカー上海貝嶺(600171/SH)が6.7%安、フラッシュメモリなどの北京兆易創新科技(603986/SH)が5.9%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が4.2%安と売られた。

外貨建てB株も値下がり。上海B株指数が7.67ポイント(2.59%)安の288.96ポイント、深センB株指数が18.14ポイント(1.83%)安の974.12ポイントで終了した。

【亜州IR】




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