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23日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で4日ぶり反落、石炭セクター急落


23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比45.39ポイント(1.41%)安の3168.96ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、47.59ポイント(1.41%)安の3319.02ポイントで取引を終えている。

石炭株の急落が全体相場を重くする流れ。エ州煤業(600188/SH)が10.0%安、中国神華能源(601088/SH)が7.0%安で引けた。「中国当局が燃料炭価格の抑制に乗り出す」などと伝えられたことが売り材料視されている。また、指数は22日までの続伸で約2カ月ぶりの高値水準を切り上げていただけに、利食い売り圧力も意識された。非鉄やセメントなど素材株、石油株も安い。海運株、インフラ関連株、不動産株、金融株なども売られた。

半面、発電株は急伸。華能国際電力(600011/SH)が7.3%上昇した。燃料炭の値上がり一服が期待されている。自動車関連の一角もしっかり。金杯汽車(600609/SH)は3.6%上昇した。中国政府は22日、7月1日から自動車や関連部品に対する輸入関税を引き下げると発表したものの、引き下げ幅は当初の観測ほど大きくなかったことが買い安心感につながっている。一方、米テスラの部品サプライヤーも物色された。寧波旭升汽車技術(603305/SH)が3.0%高、上海保劉汽車科技(603197/SH)が1.2%高と値上がりしている。電気自動車(EV)を生産するテスラにとって、輸入関税引き下げの恩恵は大きいとみられた。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が2.69ポイント(0.84%)安の318.56ポイント、深センB株指数が5.83ポイント(0.53%)安の1101.50ポイントで終了した。


【亜州IR】



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