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NexusB Research Memo(4):M&A効果により総資産は2,000億円を超える


■業績動向

3. 財務状況
Nexus Bank<4764>の2020年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比209,360百万円増の212,366百万円と大幅に増加した。M&AによりJT親愛貯蓄銀行の資産が加わったことが主因となる。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が17,818百万円増加したほか、銀行業における有価証券が15,033百万円、営業貸付金が176,177百万円それぞれ増加した。固定資産についてもM&A効果により、有形固定資産が1,795百万円、ソフトウェアが565百万円それぞれ増加している。

負債合計は前期末比187,305百万円増加の188,187百万円となった。流動負債では、銀行業における預金177,716百万円を計上したほか、匿名組合預り金が675百万円、未払費用が2,713百万円それぞれ増加した。固定負債では、主にリース債務が1,096百万円、長期借入金が166百万円増加した。有利子負債合計は同1,068百万円増加の1,265百万円となっている。純資産は同22,055百万円増加の24,178百万円となり、株主資本が21,519百万円増加した。また、期末にかけて為替がウォンに対して円安に進んだことにより為替換算調整勘定が543百万円増加した。

経営指標について見ると、財務の健全性を表す自己資本比率は前期末の68.7%から11.4%に低下したが、これはJT親愛貯蓄銀行の連結化によるもので、前述したように同銀行のBIS自己資本比率は健全であり、問題の無い水準と言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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