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クイック Research Memo(4):2020年3月期は10期連続増収増益、過去最高益更新、人材紹介が好業績を牽引


■業績動向

1. 2020年3月期の業績動向
クイック<4318>の2020年3月期の業績は売上高21,035百万円(前期比9.7%増)、営業利益2,930百万円(同13.5%増)、経常利益3,009百万円(同6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,074百万円(同5.5%増)と好調で、過去最高益とともに10期連続の増収増益を達成した。また、期首の計画に対しては、売上高で95百万円、営業利益で10百万円、経常利益で59百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で78百万円の超過達成となった。

国内の雇用情勢は、少子高齢化により様々な分野で人手不足が深刻化し、2020年3月の有効求人倍率(季節調整値)が1.39倍、完全失業率(季節調整値)が2.5%と人手不足感を示す厳しい状況が続いている。しかし2月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、製造業の稼働率低下や飲食・販売・サービス業の営業時間短縮・休業といった動きが日増しに広がり、企業の採用ニーズは減退傾向となっている。このような事業環境のなかで同社は、既存サービスの強化に加え新たな専門職分野の開拓、サービスの開発、グループ内での連携強化、優秀な人材の積極採用など事業基盤を強化、人材採用をはじめ顧客の持つ課題を解決するソリューションに取り組み、他社との差別化や顧客満足度の向上につなげた。

この結果、人材サービス事業では人材紹介が大きく伸び、登録者獲得のためのプロモーション費用や人員増に伴う人件費・家賃の増加を吸収、リクルーティング事業では「Indeed」の取り扱いが引き続き拡大したことで、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による第4四半期以降の新卒採用の苦戦を下支えし、営業利益は2ケタ増益という好業績を確保した。一方、前期に発生した助成金の消滅などにより、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は1ケタ増益にとどまった。期首計画比では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でリクルーティング事業が計画割れしたものの、人材サービス事業におけるプロモーション戦略が成功して求人広告費が圧縮されるなど、営業利益は若干ながら上回った。


人材紹介が好業績を牽引

2. 2020年3月期の事業別業績動向
事業別では、各事業とも順調に推移したものの、事業間でインパクトに差はあるが、2月以降新型コロナウイルス感染症拡大の影響を全事業で受けることとなった。そのような中、人材紹介は引き続き好調で全体業績を牽引した。米中貿易摩擦問題を受けて採用に慎重になった企業が一部で見られたものの、採用ニーズは一般企業向け専門職が順調、看護師紹介や建設・土木分野は引き続き旺盛で、第5世代移動通信システム(5G)普及に関連して半導体業界でも盛り上がった。人材派遣・紹介予定派遣・業務請負等は、プロモーション施策が奏功して看護師と保育士の派遣が順調に推移したほか、長時間採用が難しくなってきた一般企業においてパートタイム派遣の活用が浸透した。

リクルーティング事業では、第3四半期まで2021年3月卒業予定の大学生をターゲットにした広告やイベントの取り扱いが順調に推移、中途領域で「Indeed」の取り扱いも大きく拡大したが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により第4四半期以降イベントの中止などが相次いだ。情報出版事業は、消費税増税後の消費低迷と新型コロナウイルス感染症拡大により、北陸エリアへの旅行者数の減少やインバウンド向けの需要の低下、一部飲食店やサービス業の経営環境悪化やイベントの中止などの影響があった一方で、「Indeed」の取扱拡大や「ココカラ。」ブランドのコンシェルジュサービスが順調に推移した。IT・ネット関連事業は、HRソリューションへの企業の関心が高く「日本の人事部」の広告収入が堅調に推移したことで、クロノス子会社化による費用増を吸収した。海外事業は、米国とメキシコで語学力のある人材紹介が堅調、英国では英国内と欧州向け人材紹介が順調、ベトナムではITやアパレル向けコンサルティングが好調となった。なお、中国・タイでは事業基盤を構築中である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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