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ハウスコム Research Memo(4):強みは「不動産テック」と「リアル店舗」。人材のユニークな取り組みに注目


■強み

1. 「不動産テック」から「DX企業」へ
ハウスコム<3275>は、顧客がインターネットやスマートフォンで不動産を選ぶ時代に入るなか、不動産テック導入の草分けとして、2015年頃から「ITツール活用」に取り組んでおり、その活用度でリードする存在だ。代表的な取り組みである「マイボックス」では、チャット形式でスピーディに店舗スタッフとやりとりができる。夜間や休日は「人工知能@コムるくん」が、24時間365日、物件に関する質問にスピーディに答える機能や予約機能が便利。遠方からの引っ越しの顧客には、「オンライン内見システム」や「IT重説」が好評である。ちなみに「マイボックス」を持つ登録者は累積で250万人に達し、顧客の好みや物件検討履歴が蓄積されており、同社にとって貴重な情報資産となっている。今後は蓄積されたデータを活用して新たなサービスを創出し、住生活サービスのデジタルトランスフォーマー企業を目指すことを決算説明会で述べている。これらのデータの蓄積は上述の新サービスの創出に寄与することとなろう。

2. 「リアル店舗」の拡大
同社は業界でも屈指の高い成長をとげてきた。その原動力は、言うまでもなく店舗網の拡大であり、質の高い人材の確保である。過去に遡ると2011年3月期に122店で仲介件数が約59,000件、直近の2019年3月期には178店で仲介件数76,323件と相関しながら伸びてきた。

3. 「リアル店舗」の競争力の源泉としての人材
同社は、人材が「リアル店舗」の競争力の源泉であると捉え、8つの重点施策の1番目に「人材とサービスの磨き上げ」を掲げている。採用、教育・研修、定着化のそれぞれの面で重層的な取り組みを行っている。

採用:新卒採用を基本として、年々採用数を増やしている。2016年4月に38名だった新卒社員は、2019年4月には126名が入社するまで伸びた。人材不足が叫ばれるなかで採用を増やせる要因としては、地道な大学訪問活動や同じ就活経験を持つ学卒の若手社員が一人ひとりの候補者に丁寧にフォローする体制がある。また、大学生の約半数が利用する奨学金の返済支援制度を導入し、就職活動中の学生からも注目度が高い。具体的には、30歳になるまで、夏のボーナス時に最大15万円を支給するというもの。知識習得などの自己投資が特に必要な20代にその機会を返済のために逃さないでほしいという会社の願いが込められている。2020年4月入社予定の約3分の2が女性であるというのも同社の特長である。

教育・研修:専門部門である人材開発室が主に担当し、同社ならではのユニークなものも多い。一例を挙げると、1)新人研修の一環として富士山登山によりチームビルディングを習得、2)3年目以上社員を対象に社長と直接対話できるQ&Aセッション、などである。社内各所に横のつながりを作ることにより、店舗に配属された後も励まし合える仲間がいる組織作りに成功している。

定着化:「不動産賃貸仲介業は長時間勤務が当たり前」という常識の打破に挑戦しているのが同社の様々な仕組みである。書類関連の業務が多い業界において、早くから不動産テックを活用し、ペーパーレス化に取り組んできた。さらに一歩進んでいるのは、19時30分になると全社員のPCがシャットダウンするという制度である。女性が働きやすい環境にするために、「保育手当」や「育児早期復職支援制度」、「短時間正社員(1日6時間勤務)」など多様な働き方を選べる制度が充実している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



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