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システム ディ Research Memo(3):わずかに減収、大きく増益。期首予想を上回って着地


■業績の動向

●2019年10月期第2四半期決算の概要
システムディ<3804>の2019年10月期第2四半期決算は、売上高1,761百万円(前年同期比4.4%減)、営業利益354百万円(同20.0%増)、経常利益353百万円(同20.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益240百万円(同20.9%増)と、減収ながら大幅増益で着地し、利益面では半期ベースとしての過去最高を更新した。

期初予想に対しては、売上高、及び各利益項目のいずれもが予想を上回った。また、2017年10月期に同社本体が手掛ける5つの事業部門と子会社のシンクが手がける薬局ソリューションの合計6事業部門すべてが黒字化したが、今第2四半期も全事業黒字を維持した。2017年当時に比べて、事業環境は厳しくなり、各事業で新製品開発に向けた投資が続いているが、“高効率ビジネス”の浸透・拡大で吸収したことが要因だ。

以上のように今第2四半期は、極めて順調な決算だったと言うことができる。

売上高は、前年同期においてウェルネスソリューション事業において大規模案件の売上計上があったことの反動や、公会計ソリューション事業が端境期に差し掛かったこと等の要因により減収となった。しかし期初の計画に対しては91百万円(5.4%)上回り、全体としては順調な進捗だったと言うことができる。

事業部門別では、学園ソリューション事業が前年同期比16.2%増、ソフトエンジニアリング事業が同14.1%増と伸長した。一方、ウェルネスソリューション事業と公会計ソリューション事業が上記の要因で減収となったほか、公教育ソリューション事業もこの第2四半期中にクロージングした案件が少なく減収となった(事業部門別売上高の表参照)。

利益面では、売上総利益率が、前年同期の44.4%から今第2四半期は49.0%に4.6%ポイント上昇した。一方で売上高販管費率が、前年同期の28.4%から今第2四半期は28.9%と0.5%ポイントの上昇に抑制できたため、営業利益率は前年同期の16.0%から今第2四半期は20.1%へ4.1%ポイント改善した。

売上総利益率を始めとして各利益率が改善した第1の要因は、同社が進める“高効率ビジネス”の浸透・拡大だ。“高効率ビジネス”の主軸の一つは、同社の主力製品であるパッケージソフトにおいて、リリース後にバージョンアップを重ねて顧客ニーズの反映や機能追加などの熟成を重ね、完成度の高い製品に仕上げていくことだ。これらのパッケージソフトは、販売後に修正や改良を加える必要性が初期モデルに比べて大きく低下し、いわゆる手離れの良い製品として高い利益率を有する。今期はこれらのパッケージソフトの販売が順調に伸長した。

第2の要因としてはストック収入の拡大がある。同社はサポート・メンテナンス契約と、クラウドによるソフトウェアの提供をストック収入としているが、今第2四半期は前年同期比13.5%増の941百万円となり、売上構成比は53.4%に上昇した。利益率の高いストック収入の売上構成比が上昇したことで、プロダクトミックス改善による売上総利益率の上昇につながった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)



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