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三栄コポ Research Memo(6):中計の一環で新規ブランド導入加速、ドイツの“環境配慮”ブランドを販売開始


■中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の進捗
三栄コーポレーション<8119>は、2018年3月期を初年度、2020年3月期を最終年度とする中期経営計画を実行中である。定量目標としては、2020年3月期までに、20億円以上の安定的な経常利益を生み出す基盤を作ることを掲げている。重点項目は、(1)新たなチャレンジ(OEM事業:新事業、新規顧客開拓、ブランド事業:M&A含め多層的ビジネスモデル構築)、(2)ローコストオペレーションの徹底、(3)グループシナジーの更なる創出、(4)人事戦略の推進、(5)攻めのガバナンス、の5つである。施策毎に異なるが、初年度である2018年3月期は、概ね順調に進捗できたと同社は自己評価している。新しいチャレンジ関連(1)では特にブランド事業において新ブランドの事業開始、権利獲得などを達成した。ガバナンス関連(5)では、業務基盤システム(SAP)の導入準備が計画通り進捗し、2018年7月には単体に、また段階的にグループにも導入予定であり、意思決定の迅速化や業務の効率化が期待される。

2.新規ブランドの取り扱い開始:「KERBHOLZ(カーブホルツ)」
同社は、2018年6月、ドイツの時計ブランド「KERBHOLZ(カーブホルツ)」の取り扱いを開始した。KERBHOLZは2012年に誕生した、木材等天然素材を使ったドイツの時計ブランドであり、現在世界10 か国、350を超える店舗で販売されている。このブランドの特徴は、厳選された天然の素材を使用しており、利益の10%を資源保全プロジェクトへ寄付するなど、環境に配慮したブランドコンセプトを持つことである。また、シンプルでありながらファッション性に優れたフォルムが特徴で、ドイツの権威あるデザイン賞「GERMAN DESIGN AWARD」を2年連続受賞するなど数々の賞を獲得している 。今後、時計専門店やセレクトショップ、ライフスタイルショップ等に販路を広げ、SNSも活用しながら日本市場でのブランドの認知度向上を目指す。

このほか、2018年9月にはドイツの調理器具ブランド「WOLL(ヴォル)」の日本での取り扱いを開始する予定。新規ブランド導入が加速している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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