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シュッピン Research Memo(4):カメラ市場自体は縮小傾向が続くも、同社の成長は続く


■カメラ市場の現状とシュッピンの成長戦略

シュッピン<3179>は4商品を扱っているが、現状ではカメラが経営の中核を担っている。そのカメラは、特に国内において、マイナス成長が顕著となっている。一般社団法人カメラ映像機器工業会の統計によれば、2016年4月−9月の国内出荷金額は、デジタルカメラ全体が前年同期比31.1%減、同社が得意とするレンズ交換式が同24.2%減といずれも減少となっている。

結論から言えば、弊社では、このような国内の新品カメラ市場の現状にあっても、同社のカメラ事業の成長性は当面15%~20%前後の高い成長率を維持できるものと考えている。そう考える理由は、同社が新品のみならず中古品を取り扱っていることにある。カメラは高級機械式時計などと異なり、工業製品としての価値が問われている点がまず特徴として挙げられる。すなわち、より高性能の新製品がリリースされれば、一定の層は新製品を購入する。その際それまで保有していたカメラを下取りに出すという行動が起こる。同社が創業以来取り組んできたのは、こうしたサイクルを如何に自社のビジネスとして取り込むか、ということである。その結果同社は、新品と中古品とが互いに相乗効果をもたらして販売を促進する仕組みを確立した。

そうした同社の成長性を判断するうえで重要なのは、単年度のカメラの出荷金額(あるいは台数)ではなく、国内の市場に蓄積したカメラの台数であると弊社では考えている。同社のカメラ事業で主として取り扱っているレンズ交換式カメラの国内出荷台数について、直近5年の累計台数の推移を見ると、依然として増加基調にある。カメラの性能向上のスピードを考慮して5年単位としたが、実際の使用年齢はもっと長い。したがって、同社のカメラ事業にとっての“市場”は下のグラフ以上に拡大が続いていると弊社では推測している。

また、カメラ市場の縮小はスマートフォンとの競合の影響とされるが、その影響をより直接的に受けるのは、レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)というタイプだと弊社では考えている。同社のコンデジの取扱構成比は6%で、市場全体の20%よりも大幅に小さい。これは同社がコンデジの中でも10万円を超えるような高級機を主体に扱っているためであり、この営業姿勢は今後も続くと弊社ではみている。スマートフォンとカメラの競合に話を戻すと、スマートフォンのカメラでは満足できない部分を埋め合わせるものとしてレンズ交換式カメラが買われているという状況もある。すなわちレンズ交換式カメラはスマートフォンと共存していくものと弊社では考えている。

加えて、Webマーケティングの強化や情報提供の充実、サイトの使い勝手の向上など、トップラインを目指す取り組みにも余念がない。そうした経営努力と、新品と中古品を合わせた市場の拡大とがあいまって、前述のように、今第2四半期のカメラ事業売上高は前年同期比2.5%の増収を達成した。免税売上高の影響が及ばないEC売上高の増収率は23.7%に達しており、むしろこの数値が同社の実力に近いと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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