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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、日米金利差も149円台は円売り後退


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、日米金利差も149円台は円売り後退 27日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。日米金利差を背景にドル高・円安の地合いに変わりはない。ただ、節目の150円台が視野に入り、日本政府による円安けん制により149円台でドルの上値は抑えられるだろう。

前日発表された米国の新築住宅販売件数と消費者信頼感指数は予想外に悪化したものの、原油相場の高止まりで金融引き締め継続への思惑が長期金利を押し上げた。全般的にドル高基調でユーロ・ドルは1.06ドル付近から1.05ドル半ばに下げ、ドル・円は148円後半から149円付近へ小幅に上昇。本日アジア市場もおおむねその流れが受け継がれ、ドル買いが入りやすい。ただ、為替介入への警戒が一段の円売りを弱めた。

この後の海外市場は引き続きドル買い基調に振れやすい。バイデン大統領が4割の賃上げを求める全米自動車労働組合(UAW)側の要求を支持し、今後の賃金インフレの思惑に。原油高も引き続き連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派政策を後押しする材料になる。一方、週末のコアPCE価格指数を見極めるムードとなり、ドルは買い一服。日本政府の相次ぐ円安けん制により、149円台は上値の重さが嫌気される可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・8月マネーサプライ(前年比予想:-1.0%、7月:-0.4%)
・21:30 米・8月耐久財受注速報値(前月比予想:-0.5%、7月:-5.2%)
・02:00 米財務省・5年債入札


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