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7月のくりっく365、ドル円に短期下落リスク、トルコリラ円は下値模索が継続へ


*09:53JST 7月のくりっく365、ドル円に短期下落リスク、トルコリラ円は下値模索が継続へ 東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、2023年6月の取引数量が前月比10.4%増の275万337枚、1日の平均取引数量は12万5016枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は4718.58億円と前月比で106.99億円増加した。取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、トルコリラ、豪ドル、英ポンドの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、6月の取引数量が前月比15.6%減の441万1166枚、1日の平均取引数量は20万507枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は812.00億円となり、前月比で27.85億円の減少となった。

取引数量トップは米ドル・円で77万9163枚(前月比2.7%増)。右肩上がりの基調が続き、6月29日には144.74円まで上昇した。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げが一時停止されたが、政策金利見通し(ドットチャート)は年内2回の追加利上げを示唆するタカ派な結果となった。またパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は上下院での議会証言などでこうしたタカ派な主張を繰り返した。一方で、日本銀行は6月の金融政策決定会合で政策の現状維持を決定。日米の金融政策の姿勢の違いがドル買い・円売りの動きを強める方向に働いた。
豪ドル・円は24万1827枚(前月比32.8%増)。豪中央銀行は5月にいったん休止した利上げを再開していたが、6月会合でも利上げを継続。中銀のロウ総裁は「インフレ率はピークを過ぎたが、7%は依然高すぎで、目標レンジ内に戻るまで一定の時間がかかる」と指摘。これを受け、豪ドル・円は6月16日に97.46円まで買われた。ただ、豪経済の低迷リスクも意識されるなか、100円の節目を前にその後は調整した。

7月のドル・円は軟調か。7月に入って日銀の政策修正への思惑が高まっている。厚生労働省の毎月勤労統計調査で、1人当たりの現金給与総額が前年同月比2.5%増加し、市場予想(1.2%増)を上回ったことや、内田日銀副総裁の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正に関する「バランスをとって判断していきたい」との発言が背景だ。FRBが7月FOMCで利上げを再開してタカ派な姿勢を継続する一方、日銀が政策の現状維持を決めれば、再びドル高・円安の基調に戻る可能性はあるが、月後半までは思惑が残り、上値の重さは拭えないだろう。仮に日銀が政策修正に踏み切った場合には1ドル=135円まで円高・ドル安が進む可能性があるだろう。
トルコリラ・円は上値の重い展開か。シムシェキ新財務相と米金融機関で幹部を歴任したエルカン新中銀総裁の新体制のもと、政策金利の大幅な引き上げが予想されていたが、6月22日の金融政策決定会合での利上げ幅は市場予想を大きく下回った。これにより、トルコ中銀のインフレ抑制に対する本気度が疑われる状況となった。シムシェキ財務相は政策調整が段階的に実施されることを、中銀も声明で利上げを漸進的に行うことを、それぞれ表明しているが、7月の会合で改めて中銀の本気度を認めさせる動きが確認されない限り、トルコリラ・円の復調は見込めないだろう。

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