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NY為替:イタリア政治不安を嫌気してユーロ弱含み


20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円96銭まで下落後、138円29銭まで上昇し138円24銭で引けた。6月中古住宅販売件数が5月から予想以上に減少し、2年ぶり最低となったため利回りの低下に伴い一時ドル売りが優勢となった。その後、米債利回りが上昇に転じ、ドル買いが再燃。欧州通貨でのドル売りも強まったと見られる。

ユーロ・ドルは1.0237ドルから1.0156ドルまで下落し、1.0178ドルで引けた。ロシアが「ノルドストリーム1」を通じた欧州へのガス供給を再開しないリスクを警戒したユーロ売りが根強く、さらにユーロ圏7月消費者信頼感指数速報値が過去最低を記録したため成長減速を懸念したユーロ売りが強まつたほか、イタリアの複数の政党がドラギ首相の支持を拒否し、政権崩壊危機に直面したとの報道を警戒したユーロ売りが加速。ユーロ・円は141円34銭から140円43銭まで下落。ポンド・ドルは1.2006ドルまで上昇後、1.1954ドルまで反落した。英国のインフレ率が40年ぶり高水準となり、英中銀の大幅利上げを織り込むポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9585フランまで弱含んだのち、0.9736フランまで上昇した。

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