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NY株式:NYダウ543ドル安、急激な引き締めを警戒


米国株式市場は下落。ダウ平均は543.34ドル安の35368.47ドル、ナスダックは386.85ポイント安の14506.90で取引を終了した。金融のゴールドマンサックス(GS)の決算内容に失望した売りや、国債利回りが2年ぶり高水準に達し金利高を警戒した売りに、寄り付き後、下落。著名投資家のアックマン氏が3月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利上げの可能性などを指摘するなど、連邦準備制度理事会(FRB)の急激な引き締めを警戒した売りが続き、終日軟調に推移した。セクター別ではエネルギーや電気通信サービスが上昇した一方、銀行、半導体・同製造装置が大きく下落。

娯楽ソフトウェアや周辺機器の開発・販売を手掛けるアクティビジョン・ブリザード(ATVI)はソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が同社買収を発表し上昇した。マイクロソフト(MSFT)は下落。また、百貨店のコールズ(KSS)は物言う株主が役員の交代、身売りを検討すべきだと推奨したほか、他の投資会社が同社買収を検討しているとの話題に上昇した。石油会社のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の上昇で収益増期待にそれぞれ上昇。一方、金融のゴールドマン・サックス(GS)は四半期決算で、人件費などコストの上昇が重しとなったほか、トレーディング収入も低調で13%減益と予想を下回り売られた。また、住宅建設会社のレナー(LEN)やKBホーム(KBH)などは、住宅ローン金利が20年4月来で最高となったため、需要が滞るとの懸念に下落。また、航空会社のユナイテッド(UAL)、アメリカン(AAL)、デルタ(DAL)は19日からの高速・大容量の通信規格「5G」運用開始に伴い計器やシステムに誤作動が生じる恐れがあるため一部欠航などの処置で、運航混乱の可能性が警戒され下落した。

NY原油先物は中東の地政学的リスク上昇などが影響し、7年ぶり高値を更新した。

Horiko Capital Management LLC

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