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8月のくりっく365、ドル・円は堅調、トルコリラはもみ合いか


東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、7月の取引数量が前月比6.2%減の198万8246枚、1日の平均取引数量は9万0376枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は3961.42億円と前月比で10.93億円減少した。取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、南アフリカランド、英ポンド、豪ドルの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、7月の取引数量が前月比48.1%増の358万6631枚、1日の平均取引数量は16万3029枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は544.30億円となり、前月比で約28.24億円の増加となった。

取引数量トップは米ドル・円の43万0514枚(前月比7.6%減)であった。7月1日に記録した1ドル=111.52円をピークに、下落(ドル安・円高)トレンドが続いた。米サプライマネジメント協会(ISM)景況指数や中国購買担当者景気指数(PMI)など、米中2大経済国の景気指標にピークアウトの兆しが見られた。また、新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の世界的な流行もあり、世界景気の減速懸念が高まるなか、米10年国債利回りが大きく低下。一方、物流の停滞などサプライチェーン(供給網)の乱れを背景に期待インフレ率は高止まり。その結果、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利が低下し、金利差を意識したドル妙味が低下し、対円でのドル売り圧力が続いた。

英ポンドは20万7100枚(前月比34.1%増)だった。先進国の中でもいち早くワクチン接種が進展した英国では、当初は接種ペースの格差に着目した英ポンド買いが優勢だった。しかし、英国内でのワクチン接種が大方一巡し、日本国内での接種率が進むにつれ、今度は反対に英ポンド売り・円買いが優勢に。また、重症患者や死者の数は増えていないものの、マスク義務付けなしの状況下において経済活動を正常化した反動もあり、英国内では新規感染者数が爆発的に急増。英ポンド売りが働きやすい環境が続いた。

8月のドル・円は堅調か。7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が94万人増と市場予想の87万増を大きく上回った。労働市場の改善期待から、1.1%台での推移が度々見られた米10年国債利回りも大きく反発し、1.3%台にまで回復してきた。今月は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による金融政策に関する講演が注目されるジャクソンホール会合が下旬にかけて予定されている。米長期金利は3月末をピークに低下基調を長らく辿ってきただけに、ビックイベントを前にポジションの巻き戻しが進むとすれば、足元の米長期金利の反発基調は強まりそうだ。そうなれば、再び金利差に着目したドル買いが進展しそうで、ドルは対円で上昇することが見込まれる。

トルコリラはもみ合いか。7月の中央銀行の金融政策決定会合においては、政治的な圧力に屈することなく、タカ派の姿勢を維持したが、エルドアン大統領による利下げ圧力は継続中。利下げ警戒感がくすぶるほか、トルコ国内でも新型コロナウイルスの感染が再拡大していることも重しとなりそうだ。一方、対円での歴史的な安値圏にあるトルコリラの値ごろ感に着目した買いなどが随時下値を支えそうだ。

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