11日の日経平均は反落。9.83円安の28948.73円(出来高概算12億2000万株)で取引を終えた。前日の米国市場では、5月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る内容だったが、金融緩和に積極的な姿勢が変化するとの懸念は強まらず、長期金利が低下したことを背景にハイテク関連株が上昇。これを引き継ぐ格好から、値がさ株中心に買いが先行して始まった。ただし、29000円処での心理的な抵抗が意識されているほか、週末とあって積極的な売買は手控えられており、29000円を挟んだ狭いレンジ推移が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり銘柄が1300を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、海運が2.06%と大きく上昇したほか、医薬品、電気ガス、情報通信など10業種が値上がりした一方、銀行、不動産、その他金融、機械など22業種が値下がり(変わらず1)。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>、エムスリー<2413>、中外薬<4519>、東エレク<8035>が堅調。半面、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>が軟調だった。

本日は値がさハイテク株などに買いが先行したほか、米国でバイオジェンやジョンソン・エンド・ジョンソンなど医薬品株が上伸したため、エーザイや中外薬など医薬品セクターへ資金シフトする動きも見られている。一方、米金利低下を映して、利ざや縮小への警戒感から銀行株や証券株など金融株が軟調に推移していた。なお、6月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日だったが、メジャーSQながらも東証1部の売買高は12億株程度にとどまっており、ボリュームに欠ける相場状況が続いている。

日経平均は心理的な節目である29000円を突破してくると、戻り待ちの売りなどが増えてくる状況が続き、ここから上値を目指すには新たなきっかけ材料が不可欠だ。市場の関心は来週に予定される日米の金融政策決定会合の結果と、中銀トップの会見に移っており、来週も様子見気分の強い展開となりそうだ。また、テクニカル的にみても、75日線が上値抵抗として意識されており、同水準をクリアすることができるのかが当面のポイントとなりそうだ。

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情報提供元:FISCO
記事名:「SQ通過後は29000円を挟んでのこう着相場に【クロージング】