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米CPIの結果を受けた市場反応次第か【クロージング】


10日の日経平均は3日ぶりに反発。97.76円高の28958.56円(出来高概算10億2000万株)で取引を終えた。9日の米国市場の下落を受け、やや売り優勢の展開となったものの、米長期金利の低下を背景に足元で弱い値動きが続いていた値がさハイテク株へは買い戻す動きも見られており、日経平均は寄り付きの28799.74円を安値に、前場半ばには29007.53円まで上昇。しかし、米国同様、5月消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることから積極的な商いは手控えられており、後場は60円程度の狭いレンジ取引が続いた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数は拮抗。セクターでは前日に利食いに押されていた海運が3%を超える上昇となったほか、パルプ紙、精密機器、鉄鋼、ガラス土石が上昇。半面、水産農林、銀行、建設、石油石炭、非鉄金属は冴えない。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>が上昇。半面、エーザイ<4523>、ソフトバンクG<9984>が下落している。

日経平均は29000円を回復した後は、こう着感の強い相場展開だった。足元で弱い値動きが続いていた値がさハイテク株などが買われているが、このところはアフターコロナを意識した内需系への物色に向かっていたこともあり、物色の流れに変化が見られてきたというよりは、米CPIの発表を前にリバランスの動きであろう。NT倍率は先物中心限月で前日に14.71倍まで低下していたが、本日は14.85倍に上昇していた。そのため、米CPIの結果を受けた市場反応次第では、再びグロース株が売られる可能性もあるため、先物のナイトセッションの動きなども注意深く見ておきたいところ。

また、明日はメジャーSQとなる。足元の動きとしては2万9000円処が見込まれるものの、米CPIの結果反応が大きく表れるようだと、SQに絡んだ売買に思惑的な売買が加わることによって、大きく振れやすくなる。SQ通過後は需給が軽くなる可能性もあるため落ち着きを見せてくるだろうが、米国の影響を受けやすい点には注意が必要であろう。

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