■NY株式:NYダウ152ドル安、5月CPIの発表控え警戒も

米国株式市場は下落。ダウ平均は152.68ドル安の34447.14ドル、ナスダックは13.16ポイント安の13911.75で取引を終了した。5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢が強い一日となった。ダウは高値警戒感から売り圧力が強く、景気敏感株を中心に売られた。プラスに転じる場面もあったが、引けにかけて下げ幅を拡大し、取引を終えた。長期金利がおおむね1.5%を下回って推移したことは、ハイテク株にとってはサポート材料に。ナスダックは朝方、1ヵ月ぶりに1万4000台に乗せたが、取引終了直前に下げに転じた。セクター別では、医薬品・バイオテクが大きく上昇した。一方、運輸や耐久消費財・アパレルが下落した。

エンターテインメント会社のフォックス(FOX)は、投資判断の引き上げを受けて上昇。 製薬のメルク(MRK)が開発中の新型コロナの治療薬について、アメリカ政府と供給に関して合意したと発表し、上昇したほか、アメリカ政府が寄付のためにワクチンを購入すると伝わったファイザー(PFE)が上昇した。食品会社のキャンベルスープ(CPB)は決算が市場予想を下回る内容で、通期見通しを下方修正したことも嫌気され、下落。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は投資家説明会で示した2023年の営業利益率の目標が失望され下落、同業のフェデックス(FDX)も連れ安となった。

CPIへの警戒感が広がる中でも、投機売買を目的とした個人投資家によるミーム銘柄の物色は盛んで、荒い値動きが続いている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利の上下に連れ売り買い

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円23銭まで下落後、109円66銭まで上昇し、109円63銭で引けた。米財務省の国債入札を控え、長期金利が上下する動きに、ドル売り先行後、ドル買い戻しに転じた。

ユーロ・ドルは1.2218ドルまで上昇後、1.2174ドルまで下落し、1.2180ドルで引けた。ユーロ・円は133円36銭から133円63銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.4175ドルから1.4112ドルまで下落。北アイルランドに関連するブレグジット合意をめぐりEUが対英関税に言及したことがポンド売りにつながったもよう。ドル・スイスフランは0.8926フランまで下落後、0.8967フランまで上昇した。


■NY原油:伸び悩みで69.96ドル、70ドル台で利食い売りも

NY原油先物7月限は、伸び悩み(NYMEX原油7月限終値:69.96 ↓0.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比-0.09ドルの69.96ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは69.46ドル-70.62ドル。ユーロ高が一服したことから、原油先物の上値はやや重くなった。将来的な需給ひっ迫の可能性は残されているが、70ドル台では利益確定を狙った売りが観測されている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  42.32ドル   -0.56ドル(-1.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.67ドル   -0.12ドル(-0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)382.78ドル  -1.92ドル(-0.50%)
インテル(INTC)        57.00ドル   0.00ドル(0.00%)
アップル(AAPL)        127.13ドル  +0.39ドル(+0.31%)
アルファベット(GOOG)    2491.40ドル +8.55ドル(+0.34%)
フェイスブック(FB)     330.25ドル  -3.43ドル(-1.03%)
キャタピラー(CAT)      234.65ドル  -5.51ドル(-2.29%)
アルコア(AA)         37.98ドル   -0.64ドル(-1.66%)
ウォルマート(WMT)      139.08ドル  -0.75ドル(-0.54%) <ST>

情報提供元:FISCO
記事名:「9日の米国市場ダイジェスト:NYダウ152ドル安、5月CPIの発表控え警戒も