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12月のくりっく365、ユーロ・円は強含みか


東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、11月の取引数量は前月比25.8%増の243万3701枚、1日の平均取引数量は11万5890枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は4587億円と前月比で約8億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、英ポンドの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、11月の取引数量は前月比69.9%増の243万8107枚、1日の平均取引数量は11万6099枚(10月26日に上場したリセット付商品の1日平均も加算)と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は820億円となり、前月比で約60億円減少した。

取引数量トップは米ドル・円の61万3451枚(前月比88.0%増)であった。11月3日に行われた米大統領選は接戦の末、バイデン候補が選挙人の過半数を獲得し勝利宣言した。トランプ大統領は法廷闘争などの動きも見せているが、大統領選に対する不透明感はおおむね後退し、早期経済対策の成立への期待がドル売り材料となった。また、米国内で新型コナウイルス感染症の感染拡大が深刻化するなか、ワクチン開発の進展に関するニュースも伝えられ、経済正常化に対する期待からドル買い・円売りにつながる場面もあった。トルコリラ・円は45万727枚(前月比58.3%増)であった。エルドアン大統領が11月11日に中央銀行の金融政策を支持すると発言し、大幅利上げ予測からトルコリラ買いが急速拡大。トルコ中央銀行は19日、政策金利を475bp引き上げ、15.00%とすることを決定したが、市場では既に織り込み済みだったため、一時的にややリラ売りが優勢となった。ただ、26日にはさらに預金準備率の引き上げも発表されており、リラ売りは一服している。

12月のユーロ・円は強含みか。12月10日に欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されており、緩和方針を示すと見られている。ただ、市場では、既に政策金利の据え置きやパンデミック購入プログラム(PEPP)の期間延長など金融政策要因を織り込んだうえで、足元ではユーロ圏の経常黒字など実需要因に基づいたユーロ高が進んでいるもよう。そのため、さらに踏み込んだ内容が見られない場合は、ユーロの一段高につながる可能性がある。ただ、ECB理事会が金融緩和方針を積極的に見せた場合には、ユーロ高が一服する展開も否定できない。ポンド・円はもみ合いか。英国内では市民に向け新型コロナウイルス感染症予防ワクチンの接種が開始され、新型コロナウイルスの感染拡大による混乱からの脱却が期待され、ポンドは底堅い動きにつながりそうだ。ただ、EUと英国間の通商交渉については、双方とも先行きに厳しい見方を示しているが、英国側は来年も交渉を継続する可能性を否定しており、もし通商合意の不成立が決定的となればポンドの上値を抑える可能性もある。


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