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11月のくりっく365、豪ドル・円は弱含みか


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、10月の取引数量は前月比7.2%減の193万4858枚、1日の平均取引数量は8万7949枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は4579億円と前月比で約15億円増加した。取引通貨量では、メキシコペソ、米ドル、トルコリラ、南アフリカランド、英ポンドの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、10月の取引数量は前月比22.1%増の143万4934枚、1日の平均取引数量は8万9109枚(10月26日に上場したリセット付商品の1日平均も加算)と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は880億円となり、前月比で約1億円減少した。

取引数量トップはメキシコペソ・円の37万1995枚(前月比7.7%減)であった。良好な経済指標発表が続きメキシコ経済の回復基調が確認されたことで、追加利下げペースの減速が意識され、ペソは対円で強含みな展開が続いた。ただ、欧米で新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒が広がり原油価格が急落したことで、10月最終週はペソが大きく売り込まれた。トルコリラ・円は28万4787枚(前月比6.1%増)であった。地政学リスクなどの懸念からリラの下落が続くなか、トルコ中央銀行は10月22日に政策金利の据え置きを決定。市場参加者の大半は9月に続き追加利上げを想定していただけに、為替市場ではリラの失望売りが広がった。

11月の豪ドル・円は弱含みか。11月3日開催の豪準備銀行(中央銀行)理事会にて、政策金利や3年物国債利回り目標が引き下げられ、国債購入の拡大も決定された。ロウ総裁は「マイナス金利突入の意欲はない」としつつも、「雇用創出のために中銀としてできる措置を講じたい」と表明しており、追加緩和余地への思惑が豪ドル売り圧力となりそうだ。ポンド・円はもみ合いか。英国と欧州連合(EU)離脱を巡る通商交渉が進展しそうだという期待はポンド買い材料へつながるだろう。ただ、通商交渉は難航する可能性もあることと、英国国内における新型コロナウイルスの感染再拡大による経済悪化が懸念されていることなどがポンドの上値を抑える可能性はある。




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