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小型株やマザーズ銘柄等が物色される【クロージング】


16日の日経平均は続落。259.89円安の19290.20円(出来高概算12億9000万株)で取引を終えた。米小売売上高の悪化やメガバンクの収益悪化が嫌気される中、売り先行で始まった日経平均は、前場半ばには一時19154.41円まで下げ幅を広げる局面もみられた。

その後は、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>がプラス圏を回復した他、日銀のETF買い入れによる需給要因を意識した買い戻しにより、大引け間際には19300円を回復する局面もみられたが、戻りも鈍く、こう着感の強い相場展開が続いた。一方で、TOPIXは相対的に底堅い値動きとなり、小型株やマザーズ銘柄等が物色されている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、海運、輸送用機器、非鉄金属、空運、ゴム製品、銀行が軟調。半面、倉庫運輸、水産農林、情報通信、電力ガス、小売、サービスがしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、TDK<6762>が軟調。一方で、ソフトバンクG、エムスリー<2413>が若干下支え。

ソフトバンクGが切り返したほか、東エレク<8035>も上昇に転じていたが、ファーストリテなどのインパクトを吸収して日経平均を押し上げるにはエネルギー不足であった。ただし、米株安の影響があるにせよ、ややディフェンシブ系物色の中で、TOPIXは底堅い値動きをみせていた。戻りの鈍さが意識されていたが、中小型株への物色意欲も根強く、短期的な値幅取り狙いの流れもあるだろうが、日経平均が弱含みに推移する中においては、センチメントは悪化していないだろう。

日経平均も朝方こそ売り仕掛け的な動きもみられたが、その後は19300円を挟んでのこう着であり、3ケタの下落ではあるが、底堅さも意識される。もっとも、年金やETFなどに絡んだ資金流入が中心であり、方向感は掴みづらいところである。新型コロナに関しては感染拡大といった警戒感から、経済再開時期へ関心は向かっており、米決算などへの不安材料はあろうが、下値を拾う流れは次第に強まってくる可能性はありそうだ。



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