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9月のくりっく365、ポンド・円は弱含みの展開か


東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、8月の取引数量は前月比47.6%増の297万4673枚となり、1日の平均取引数量は13万5213枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は4735億円と前月比で約20億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、南アフリカランド、英ポンド、豪ドルの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、8月の取引数量は前月比81.8%増の119万7510枚となり、1日の平均取引数量は5万4460枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は712億円と前月比で約4億円増加した。

取引数量トップはドル・円の74万7616枚(前月比44.5%増)であった。豪ドルの取引数量は30万4864枚(前月比156.6%)と大幅に増加した。8月1日のトランプ米大統領による対中制裁関税「第4弾」計画の発表、つづく5日には米国側による中国為替操作国認定で米中対立の激化が嫌気され、9月にFOMCによる大幅利下げの観測も浮上しドルは売られた。豪準備銀行(中央銀行)は8月6日に政策金利据え置きを発表したが、米中対立の先行き不透明感から追加利下げの可能性もくすぶり豪ドル売り優勢の展開となった。月末にかけて米中双方で通商協議に対して歩み寄りの態度を見せた事で、ある程度のドル・豪ドルの買い戻しが見られる場面もあった。

9月のポンド・円は、弱含みの展開か。ジョンソン英首相は9月第2週から10月中旬までの議会閉鎖を決め、EU離脱を回避する動きは牽制されたかのように見えたが、英議会下院は9月3日にEU側と合意に至らない場合は2020年1月末までに離脱を延期する内容を盛り込んだ法案審議に着手することを決定。4日に法案は下院で可決されたが、早期解散・総選挙の可能性なども含め政治情勢への不透明感が続き、ポンドは買いづらい展開が続くだろう。また、米国では8月ISM製造業景況指数が市場予想を下回り、2016年8月以来の50割れとなった。パウエル米FRB議長は8月23日の講演で世界経済の減速に懸念を示し、利下げに含みを持たせる発言をしたため、今月のFOMCによる追加利下げに関しては市場では既に織り込み済みと見られる。さらに、9月6日にはチューリッヒで経済見通しと金融政策について討論する予定であり、9月17-18日に開かれるFOMCを前に利下げ見通しに何らかの示唆を得られるかが焦点となるだろう。パウエル氏の発言や経済指標発表で大幅利下げの見通しが強まれば、ドルは売り優勢の展開が予想される。




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