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欧米為替見通し:ドル・円は上値が重い、ECB・英総選挙の結果次第でドル1人勝ちも


今日の欧米外為市場では、欧州中銀(ECB)理事会と英総選挙の結果が焦点。米連邦捜査局(FBI)前長官による議会証言も注目されるが、トランプ大統領の弾劾・罷免に発展せず、米政治情勢への懸念はやや後退する見通し。こうした結果を受け、ドルは「1人勝ち」の可能性もあろう。

ECBは今日、定例理事会を開催する。20時45分の政策発表では、政策金利を0.00%に据え置く公算。また、21時半からドラギ総裁が記者会見する。理事会ではユーロ圏経済の回復を踏まえ、経済成長率の見通しを上方修正するものの、インフレ目標は引き下げるとみられる。このため、金融緩和策の解除を期待したユーロ買いが巻き戻され、ユーロ売り優勢の展開が見込まれる。

また、英総選挙は日本時間9日午後までに大勢判明の見通し。最大野党・労働党が選挙戦に入ってから急激に支持を集めたものの、最近の支持率調査では与党・保守党を上回ることができなかった。ただ、保守党は第1党に変わりはないが、過半数割れとなり、他党との連立を余儀なくされる結果となれば欧州連合(EU)離脱論議で妥協を迫られる場面が予想されるため、メイ政権の政策運営への懸念からポンド売りに振れるだろう。

一方、今晩23時の米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官による上院情報特別委員会での証言に関しては、7日公表された冒頭陳述原稿から、トランプ大統領がフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)への捜査中止を要請したことが明らかになった。ただ、それだけでは「司法妨害」とは言えない。むしろ、大統領がコミー氏にFBI長官ポストにとどまりたいかどうかを尋ねた点が、人事権をチラつかせ捜査を妨害したと受け止められる可能性があろう。

いずれにしても、実際の議会証言でこれまでよりも踏み込んだ内容が聞かれなければ、トランプ大統領の弾劾・罷免のリスクは後退するだろう。今晩はユーロやポンドとは対照的にドル選好地合いが強まるかもしれない。ただし、日銀による早期緩和解除への思惑が浮上しており、円買いも見込まれるため、ドル・円は上値が押さえられる展開となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】

・20:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.00%に据え置き予想)
・21:30 ドラギECB総裁会見
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:24.8万件)
・23:00 コミー前FBI長官が上院情報特別委員会で証言



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