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メキシコペソ円は堅調に推移か サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、メキシコペソ円の動向について『堅調に推移しそうだ』と予想しています。

『メキシコ中央銀行理事会は12日、主要政策金利を4.25%で据え置いた。中銀は新型コロナウイルス禍で大きく後退した景気を下支えするため、これまで11会合連続で利下げを決定しており、市場は0.25%の引き下げを予想していた』とのことで、『今年のインフレ目標は3%だが、10月の消費者物価指数(INPC)は年率4.09%上昇。前月から0.61%加速していた』と伝えています。

中銀理事会の声明については、『「最近の消費者物価指数や、それに影響を与える要素の動きは、予見される軌道がわずかに上昇していることをほのめかしている。ただし、今後12~24カ月では3%前後に落ち着くだろう」と指摘。「この利下げ休止は、インフレ軌道が目標に近づいていることを確認するために必要な『余地』をもたらしてくれる」と判断理由を説明した』と解説しています。

また、今年度のGDPについて、『マイナス9%になり、経済の下振れリスクがあることを明らかにした』と述べており、『ロペスオブラドール大統領は10月23日の会見で「さらに利下げすべきだ」と主張していたが、メキシコ中銀は異なった判断を示した』と言及。これにより、『実質金利は、実質金利=4.25%−4.09%=0.16%。実質金利がプラスであることから、市場では、12月17日の会合で政策金利が利下げされるとの見方も出ている』とのことです。

10月のメキシコの自動車(大型車除く)生産台数については、『前年同月比8.79%増の34万7829台となった。前年を上回ったのは3カ月ぶり。1~10月累計は前年同期比25.03%減の246万5439台となった』と伝えています。

加えて、『メキシコ自動車工業会(AMIA)のクエバス事務局長は9日、国内の自動車生産台数が新型コロナウイルス禍以前の水準に戻るには、2~3年かかるとの見通しを明らかにした。2024年近くになる見込みという』と説明しており、同日発表された1~10月累計の生産台数について『前年同期比25.03%減の246万5439台だった』と報告しています。

9月のメキシコ鉱工業生産活動指数(IMAI、2013年=100、季節調整値)については、『94.3になった。前年同月比ではマイナス7.5%で、前年割れは24カ月連続となった。前月比では変わらなかった。5月に底を打って以来の急回復傾向は一息ついた格好』と分析。

そして、『欧米の有力投資銀行や資産運用会社の間で、新興国市場資産に対する強気姿勢が高まっているという』と述べており、これの背景について『米大統領選でバイデン氏の勝利が確定したことに加え、米製薬大手ファイザーの発表により有望な新型コロナウイルス感染症ワクチンが登場したこと』を挙げています。

次期大統領のバイデン氏については、『多国間の枠組みを重視するため米国の対外政策での不確実性が後退している。新興国は総じて天然資源の輸出や低賃金の労働力、観光業などで経済が成り立っている。が、世界的な貿易と旅行が回復すれば追い風になる』と考察しています。

続けて、『モルガン・スタンレーは、中国人民元、メキシコペソ、ブラジルレアル、南アフリカランド、コロンビアペソ、ロシアルーブルといった各通貨や、ウクライナの成長連動ソブリン債からメキシコ国営石油会社ペメックスの社債までさまざまなドル建て債券を買い推奨しているという』と伝えています。また、『シティは、メキシコとコロンビアの自国通貨建て債にも買いを入れている』といいます。

陳さんは『有効なワクチンが出てくればこの地域が世界で一番恩恵に浴すると期待する』との見解を述べており、『国際通貨基金(IMF)の推計では、新興国市場からは、新型コロナの感染拡大懸念を受けて今春におよそ1000億ドルもの資金が流出したが、最近は着実に投資資金が流入しているという。その要因としては、先進国の金利が事実上ゼロかマイナスに沈む中で、新興国の金利が相対的に高いという単純な理由による』と分析しています。

ただ、懸念要因としては、メキシコで『新型コロナの感染者が増えていること』を挙げており、『メキシコ保健省は14日、新型コロナウイルスの新規感染者が5860人増え、100万3253人になったと発表した。ジョンズ・ホプキンス大によると、累計感染者が100万人を超えたのは世界で11カ国目となる』と伝えています。

メキシコペソ円の今週のレンジについては、『4.80円~5.40円』と予想しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月17日付「【メキシコペソ円今週の予想(11月16日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜



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