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コラム【新潮流2.0】:微笑み返し(マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木隆)


◆17日、関東地方に春一番が吹いた。気温もぐんぐん上昇し、4月中旬並みの陽気となった。僕もかなり汗をかいた。引っ越しの荷造りを1日がかりでおこなっていたからである。僕らは約5年間過ごした麹町のオフィスを離れ、今日から六本木の新しいオフィスに越してきた。春一番、お引越し、とくればキャンディーズの『微笑み返し』である。

◆「普通の女の子に戻りたい」との名言を残して解散したキャンディーズ。そのラストシングルが『微笑み返し』である。歌詞には、別れるカップルが引き払う部屋を掃除している場面が描かれている。おそらく女性のほうには少し未練があるのだろう。掃除しながらふたりで暮らした思い出が蘇る。歌詞の中には『春一番』『わな』『アン・ドゥ・トロワ』などキャンディーズのヒット曲のタイトルが随所に出て来て、それを聴くファンも、歌詞の中の主人公と同様キャンディーズの思い出に浸るという二重構造になっている。

◆この曲がリリースされたのは1978年2月25日。卒業、年度末、まさに別れの季節にぴったりだった。歌詞に描かれているのはカップルだけど、もちろんキャンディーズ3人の別れの歌である。だから歌詞にも、「あの三叉路で」とある。カップルなら分かれ道でよい。三叉路となっているのは3人が別々の道を行くからだ。

◆米国ではダウ平均が7日続伸、連日の最高値更新だ。一方、日経平均は冴えない動きが続いている。それでもまだ19,000円の大台を保っているだけましだ。外国為替市場では円高が進み、17日のニューヨーク市場では1ドル112円台まで円が買われた。ピークから6円も円高水準に巻き戻っている。米国の株式市場はトランプ大統領の政策期待や好景気を反映して高値を追っているのに、同じ米国のファンダメンタルズを映すはずのドルは弱い。最近FRB高官がタカ派スタンスを強めていることは本来なら株には弱気材料、ドルには強気材料のはずだが市場の動きはあべこべである。その間に挟まれた日本株は方向感なく彷徨っている感じ。まさに三者三様、別々の道を行っているかのようだ。

◆こうした不透明な投資環境のなか、少しでもお客様のご参考になれば、との思いで今週末「お客様感謝デー2017」のステージに登壇する。会場はキャンディーズが解散コンサートをおこなった後楽園球場の跡地に立つ東京ドームシティホールだ。奇しくも『微笑み返し』がリリースされた2月25日である。キャンディーズはこう歌っている。<お引越しのお祝い返しは微笑みにして届けます>と。僕らの引っ越しのお祝い返しは、お客様に良好なリターンをあげていただくこと。感謝デーの会場で、お客様のたくさんの笑顔に出会えますように!

マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆

(出所:2/20配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)





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