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日経平均はこう着も、日米決算を手掛かりとした物色は活発


 27日の日本株市場は、決算を手掛かりとした個別物色が強まろう。26日の米国市場は主要企業の決算が好感され、NYダウ、ナスダックともに最高値を更新した。また、注目されたFOMCについては大方の予想通り、政策金利が据え置かれ、雇用情勢も堅調との認識を示した。一方で、バランスシート縮小に関する新たな情報に乏しく、相場への影響は限定的となっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の20000円。円相場は1ドル111円20銭辺りで推移している。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は引き続き20000円を挟んでのこう着といったところだろう。そのため、全体としては前日の上昇に対する反動が意識されやすい面はありそうだ。もっとも、決算発表が本格化するなかでトレンドが出難い相場環境は想定内であり、物色は決算を手掛かりとした個別対応になるだろう。

 米国では半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が予想上回る決算が好感されているほか、通信大手のAT&T、鉄鋼大手のUSスチール、航空機のボーイングなどが決算評価から買われている。これが波及する格好から、半導体、通信、鉄鋼、炭素繊維など航空機関連等への動向が注目される。その他、任天堂<7974>の決算を受けて、ADRでは3.7%程度の上昇となっており、ゲーム関連への波及も期待されるところであろう。
(村瀬智一)


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