COME BACK映画祭 ―コロナ禍で影響を受けた映画たち― 開催記念!大友啓史監督登壇・トークイベント実施!
- 2021年12月16日 14:00:00
- マネー
- Dream News
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言、まん延防止重点対応の
映画館休業・時短営業要請により、
十分な配給や興行ができなかった映画を集めて再上映する
「COME BACK映画祭ーコロナ禍で影響を受けた映画たちー」が、
12月4日(土)から19日(日)までの16日間、池袋のMixalive TOKYO地下2階のHall Mixaで開催中。
誰もが知っているあの名作から、なかなかお目にかかれない掘り出しものまで、
宝探しのような映画体験をお届けする!
「COME BACK映画祭―コロナ禍で影響を受けた映画たち―」の開催を記念し、
12月14日(火)に映画「るろうに剣心 最終章 The Final」の上映が行われ、
その後の舞台挨拶に大友啓史監督が登壇した。
イベント冒頭、大友監督は「現在、撮影中なので頭がグチャグチャなので、
質問してもらってそれに答える形の方がいいかも!なんでも訊いてください!」と呼びかけ、
トークセッションはQ&A方式で進行した。
初めての本格アクションに挑んだ新田真剣佑のキャスティングについて、
どんな印象だったかを尋ねられた大友監督は
「最初に会ったとき、まっすぐ僕の目を見て“なんでもやります!”と言いました。
当時彼は21歳。だけど“なんでもできるムード”は漂っていました。蹴りも動きもすべてが素晴らしい。
お父さんが千葉真一さんなので、小さい頃から武道をやっていたとはいえ、
ポテンシャルの凄さに圧倒されました。スタッフ一同、びっくりという感じでした。
あと(の課題)は、縁としてのアクションをどう取り入れるかだけでした」と大絶賛。
さらに「パンプアップした体をしっかり見せるなど
最後の瞬間まで自己演出に長けている部分にも感心しました。
できないことはほとんどなかったけれど、できないときに悔しがる様子を見て、
“本物だ”と思いました」と付け加えた。
「撮影後に再会した時、筋肉が落ちて別の人になっていました。
その姿に“すごい”と思わずにはいられませんでした」とも語っていた。
『るろうに剣心 最終章』は『The Final』と『The Beginning』を交互に撮影。
気持ちの切り替え方について大友監督は
「大変だったのは僕よりもスタッフだったかも」と笑顔を浮かべる。
「役者はしっかり作品の世界観に入れる環境さえ整えば、スッと入ることができます。
そのための場所作り、準備をするスタッフは本当に大変だったと思います。
と同時に、役者の柔軟性には改めて驚かされました。
環境さえ準備すれば、そこから役へアプローチする。
それが実年齢と離れていても、本人と似ていないキャラクターであっても。
『龍馬伝』で岩崎弥太郎役を務めた香川照之さんがいい例です。
全く本人と似ていないのに、演じる環境、メイクなども含めて準備をすれば、
弥太郎になりきるわけですから」と解説した。
コロナ禍で公開が延期となり、編集し直したという本作。
「どこを編集したのか教えてほしい!」というリクエストに大友監督は
「細かいことは覚えていないです。編集はあちこち細々調整したので」と回答したうえで、
「音の入れ方を変えました」と明かす。
「イケイケな感じの音や音楽が流れている作品ですが、実はもっとイケイケな音作りをしていました。
しかし、コロナ禍で世の中の雰囲気にも変化がありました。
本来であれば“打倒!オリンピック”くらいの気持ちで、アスリートの生のパフォーマンスに、
フィクションの僕たちがどこまで挑めるか、戦えるのかという気合いで公開する予定でした。
しかし、気分はガラッと変わってしまったこともあり、
“今、お客さんに必要なことはどんものなのか”を考えて、
打撃の音をやわらかくしたり、セリフのレベルを下げたりするなど、音を抜く作業をしました。
お客さんは気づかないくらいの変化ですが、関係者試写の際にスタッフがそこに気づいてくれた時には、
やってよかったと思いましたね(笑)」と振り返った。
ロケ地選びで大変だったことなどを訊かれると
「覚えていないんです。作品が出来上がると、忘れがちですね」と照れ笑い。
イベント終了時間が迫る中、「せっかくのチャンスなので、もっと質問OKですよ」と呼びかけると、
神木隆之介演じる瀬田宗次郎に関する質問が。
顔ではなく声から登場した理由について、
「前作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』のラストを考えれば、
ポンと真正面から登場させるわけにはいかないと思いました。
あの後、宗次郎がどんな人生のプロセスを経て剣心の前に現れたのかを考えたら、あの演出になりました」
と丁寧に解説し、身振り手振りを交えて
宗次郎登場シーンと想定していたお客さんの反応を再現した大友監督。
「宗次郎なの?一緒に剣心と戦うの?そうなんだーーー!!」ってなったでしょ?と問いかけると、
会場はこの日一番の大きな拍手に包まれ、イベントは終了した。
※「COME BACK映画祭ーコロナ禍で影響を受けた映画たちー」とは、
文化庁の文化芸術活動支援事業「ARTS for the future!」の一環として開催。
上映される映画は全部で59本。
コロナ禍を理由として、(1)上映中止となった作品、(2)上映が中断された作品、
(3)座席制限などで十分な配給・興行ができなかった作品、
(4)コロナ禍において撮影に支障をきたし、完成が遅延した作品
のいずれかに該当する映画が一挙に上映され、
誰もが知っているあの名作から、なかなかお目にかかれない掘り出しものまで、
ジャンルレスに映画を楽しむことができる。(佐々木興業株式会社が運営)
配信元企業:佐々木興業株式会社
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