『携帯料金「分離プラン」導入に伴う端末買い替えに関するアンケート』
- 2019年12月20日 15:30:00
- マネー
- Dream News
情報流通支援サービスの株式会社オークネット(本社:東京都港区/代表取締役社長:藤崎清孝/URL:https://www.aucnet.co.jp/)は、運営する『オークネット総合研究所』にて『携帯料金「分離プラン※」導入に伴う端末買い替えに関するアンケート』を実施いたしました。その集計結果について、公表いたします。本アンケートは、インターネットにて調査を行い、全国男女各245名、合計490名から回答を得ました。
【アンケート調査概要】
実施期間:2019年11月15日~18日
調査対象者:[居住地域]全国、[年齢]15歳以上、[性別]男女
調査方法:インターネット調査
有効回答数:男性245名/女性245名 合計490名
調査発表日:2019年12月20日
【ポイント】
■現在使用している携帯端末の購入金額(自己負担額)が「わからない」(33.5%) (Q4)
⇒全体でみると「~3万円未満」が19.8%で最も多く、次いで「自分で支払った(ている)がわからない」が16.7%、「自分で支払っていないためわからない」が16.7%となりました。自分で支払った(ている)かに関わらず「わからない」と回答した割合が33.5%で、3人に1人が使用中の携帯端末の購入金額(自己負担額)がわからないという結果でした。
■「分離プラン」を「知らない」が6割以上 (Q5)
⇒1位「全く知らない」(39.8%)、2位「何となく知っている」(25.3%)、3位「聞いたことはあるが知らない」(25.1%)でした。「全く知らない」と「聞いたことはあるが知らない」を合計すると64.9%となり、約3人に2人が「分離プラン」を知らないことがわかりました。
■「分離プラン」導入により、今後携帯端末の購入金額が高くなる可能性を約7割が「知らなかった」 (Q6)
⇒全体の約7割(69.8%)が「知らなかった」と回答。「分離プラン」より更に、認知度が低いという結果でした。年代別でみると、特に10代、20代で「知らなかった」と回答した割合が非常に高い結果となりました(10代81.4%、20代85.7%)。
■今後一番買い替えたい端末は「新品の中位機種」(36.1%) (Q7)
⇒今後一番に買い替えたいと思う製品は「新品のミッドレンジモデル(中位機種)」(36.1%)と、「新品のシンプルモデル(初心者向けなど)」(35.9%)に回答が集まり、中古端末を選ぶと回答した割合は10%未満(9.9%)でした。
■中古端末に求められるのは「バッテリーの持ち」 (Q11、Q12)
⇒中古の携帯端末に対する抵抗感や敬遠するポイント(Q11)の1位が「バッテリーの持ちが心配」(48.0%)、もし中古端末を購入する場合、重視したいポイント(Q12)の2位が「バッテリーの持ちがよいこと」(39.6%)となり、バッテリーの持ちを重視する傾向がみられました。
▼▼アンケート結果の詳細は以下よりご確認ください▼▼
https://www.aucnet.co.jp/nw/20191220_01/
※「分離プラン」とは:
携帯料金において、「端末料金」と「通信料金」が完全に分離したプランのことで、2019年10月より本格的に開始されました。
従来のプランは、「端末料金」、「通信料金」、「その他オプション料金」が複雑に絡み合っており、非常にわかりにくいものとなっていました。また、主に端末購入を条件とした通信料金の割引や、一定期間の継続契約を前提とした端末料金の割引が問題となっていました。
【総括】中古端末に対する認知はまだまだ不足している
オークネット総合研究所 デジタルプロダクツ分野フェロー 木暮祐一氏
(モバイル研究家・青森公立大学経営経済学部准教授)
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000207447&id=bodyimage1】
分離プランの認知は想像以上に低いことがうかがえる。大半のユーザーはより「お得」に購入できればよく、特定の機種を求めて購入するようなユーザーは多くはないのであろう。そしてスマホの買い替え時期が来た際に、予算の範囲内で店頭にて実機を確認してから最適な機種やプランを選択しているということだろう。
そうした観点から考えると、これまで日本ではハイスペックモデルを使うユーザー比率が高かったが、ハイスペックモデルが売れていたのはキャリアの販売施策によるもので、必ずしもユーザーがそれを求めているわけではないことがうかがえる。販売価格帯を8万円以上(ハイスペック)、4万円以上~8万円未満(ミッドレンジ)、4万円以下(シンプルモデル)と分けて購入意向を尋ねた設問(Q7)では、ミッドレンジの購入意向が高かった。一般的なユーザーがスマホの購入にかけてもいいという価格帯がこの辺りということなのだろう。
スマホのスペックはモデルチェンジごとに向上しているが、たとえばミッドレンジの新品端末とハイスペックの中古端末が同価格程度で購入できるようなケースもある。そうした場合、ハイスペックモデルの中古端末のほうが高性能で使い勝手も良いというような場合もありうる。一方で、中古端末に対する抵抗感もあり、その理由の筆頭に「バッテリーの持ちが心配」や「他人が使用していたものを使いたくない」といった声が上がっている(Q11)。
中古端末の流通に関わる業界団体であるリユースモバイル・ジャパン(RMJ)は中古スマホを取り扱う際の「リユースモバイルガイドライン」を第二版に改定し、中古端末を取り扱う際にバッテリーの状態を確認、明記することとした。また、商品として中古端末を取り扱う大手事業者は端末の商品化の際に必ずクリーニングを行なっている。筐体(外装)を新品に交換したリファービッシュ品なども流通するようになっており、中古端末のイメージは大きく変わりつつある。関係者はこうしたところをもっと訴求し、中古端末のイメージを変えていく試みをしていくべきであろう。中古スマホを選択肢の一つになりうることをもっと多くのユーザーに訴求していくべきである。
<木暮祐一氏 プロフィール>
1967年、東京都生まれ。黎明期からの携帯電話業界動向をウォッチし、2000年に(株)アスキーにて携帯電話情報サイト『携帯24』を立ち上げ同Web編集長。コンテンツ業界を経て2004年独立。2007年、「携帯電話の遠隔医療応用に関する研究」に携わり徳島大学大学院工学研究科を修了、博士(工学)。スマートフォンの医療・ヘルスケア分野への応用をはじめ、ICTの地域社会での活用に関わる研究に従事。モバイル学会理事/副会長、ITヘルスケア学会理事。近著に『メディア技術史』(共著、北樹出版)など。1000台を超えるケータイのコレクションも保有している。
<オークネット総合研究所 概要>
当総合研究所は、1985年に世界初の中古車TVオークション事業をスタートし、以来30年にわたりオークションを主軸とした情報流通サービスを提供するオークネットグループが運営。これまで培った実績とネットワークを活用し、専門性、信頼性の高い情報を発信することで、更なる業界発展に寄与することを目指しています。
理事長:佐藤 俊司 U R L:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/
<株式会社オークネット 会社概要>
■社名:株式会社オークネット
■本社:東京都港区北青山二丁目5番8号青山OMスクエア
■代表者:代表取締役社長 藤崎 清孝
■創業年月日:1985年6月29日
■資本金:1,711百万円(2018年12月31日現在)
■連結売上高:194億円(2018年12月期)
■連結従業員数:677名(2018年12月31日現在)
■株式:東証第一部(証券コード:3964)
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<本件に関するお問合せ>
株式会社オークネット 広報担当:土屋、久野、伊藤
TEL:03-6440-2530 E-MAIL:request@ns.aucnet.co.jp
※本資料を利用される際は、オークネットにご一報の上、提供元を「オークネット総合研究所」と明記して、ご利用ください。
※オークネット総合研究所では、木暮祐一氏による「中古スマートフォン流通」に関するニュースレターを
配信しております。下記URLよりぜひご覧ください。
●U R L:https://www.aucnet.co.jp/aucnet-reseach/
また、配信をご希望の方は、お問合せ先アドレスまでE-MAILアドレスをお知らせください。
配信元企業:株式会社オークネット
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