イノベーターの関心を引き意欲を高める史上最高額の金銭的インセンティブにより、気候変動と闘う炭素除去ソリューションの開発と規模の拡大を目指す

ロサンゼルス--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 人類の重要課題の解決を目指す賞金付きコンテストの考案・開催で世界をリードするXプライズは本日、賞金1億ドルの炭素除去Xプライズについて発表しました。賞金はイーロン・マスク氏およびマスク財団より提供されます。


この4年間にわたる世界的コンテストは、世界のあらゆる地域のイノベーターとチームを対象とし、大気または海洋から直接的に二酸化炭素を抽出して、環境に害のない方法で永久的に固定できるソリューションの開発と実証を促すものです。コンテストで優勝するためには、厳格な検証済みソリューションの小規模モデル(1日当たり二酸化炭素1トンを除去するレベル)を実証し、さらにソリューションがコスト効率よくギガトン・レベルに規模を拡大できることを審査員団に対して実証する必要があります。このXプライズの目的は、2050年までに合計で年間10ギガトンの炭素除去目標を達成する効率的なソリューション開発を触発して規模の拡大を支援し、気候変動対策を推進し、地球のカーボン・バランスを回復することにあります。

テスラおよびスペースX創業者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、次のように述べています。「本当に意義のある影響、つまりカーボン・ニュートラルではなくカーボン・ネガティブを実現したいと考えています。最終的な目標は、『詳細まで考慮された1トン当たりのコスト』に基づいて測定を行う規模拡大可能な炭素抽出です。コストには、環境的影響も含まれます。これは理論上のコンテストではありません。参加チームには、測定可能な影響を生み出し、ギガトン・レベルに拡大できる現実的なシステムの構築が求められます。あらゆる手段を検討してください。時間が何よりも大切です。」

Xプライズの創立者で執行会長のピーター・H・ディアマンディスは、次のように述べています。「技術者、科学者、起業家の方々に、有効な炭素除去システムの構築と実証を求めます。サブスケールのシステムは、1日当たり1トンの炭素を除去できる現実的で実用可能なものとし、その後で、このシステムをどのように(コスト効率よく)拡張して、ギガトン・レベルまで大きく規模を拡大できるかを示してください。このコンテストの目標は、多くが検討と議論の俎上に載っているに過ぎない二酸化炭素除去ソリューションの開発に対して、起業家と技術者の方々に意欲的に取り組んでもらうことにあります。こうしたシステムの構築、試験、検証が実際に行われることを望んでいます。今回のXプライズが、賞金1000万ドルのアンサリXプライズが民間宇宙飛行産業を実現させたのと同じように、官民部門の参画を刺激する役割を果たすことを願っています。」

人類が工業化以前のレベルに比べた地球の気温上昇を摂氏1.5度以内に収まるようにするというパリ協定の目標を達成するには、あるいは摂氏2度までに抑える場合ですら、二酸化炭素排出の制限にとどまらず、すでに大気と海洋中に存在する二酸化炭素を実際に除去する大胆で根本的な技術革新と規模の拡大が必要です。人類が現在のまま活動を続けるならば、地球の平均気温は2100年までに摂氏6度上昇する可能性があります。

コンテストのガイドラインの詳細は、アースデイである2021年4月22日に発表され、チームの登録受付も同日に開始されます。コンテストは2025年のアースデイまで4年間にわたり続きます。

1億ドルの賞金プールは以下の要領で配分されます。

18カ月後、コンテスト審査員団の裁量により上位15チームが選ばれ、各チームに100万ドルが授与されます。マイルストーン賞は、受賞に必要なフルスケールの実証を行うための運営予算の資金調達の第一歩を提供します。

同じ期間に、20万ドルの学生奨学金合計25件がコンテストに参加した学生チームに授与されます。

賞金プールの残りの8000万ドルは、以下のように配分されます。

1) 優勝者(第1位):5000万ドル

2) 第2位:2000万ドル

3) 第3位:1000万ドル

参加チームは、自然によるソリューションと技術によるソリューション、両方を組み合わせたハイブリッド・ソリューションを応募できます。コンテストの審査員団は、以下に挙げるベースとなる4つの基準を元に評価を行います。

1) 厳格に検証された、1日当たり最低1トンの除去能力を持つ実稼働炭素除去プロトタイプ。

2) ソリューションがコスト効率よくギガトン・レベルに拡大可能であることを審査員団に対して実証するチームの能力。

3) 当コンテストの主要指標は、環境面での利点、永続性、付加価値を持った製品に必要なあらゆる考慮点を含めて詳細まで考慮された1トン当たりのコストである。

4) 最終的な基準は、除去された炭素を貯留できる期間の長さである。最低100年間の目標を達成することが望ましい。

Xプライズ最高経営責任者(CEO)のアニューシャ・アンサリは、次のように述べています。「変わりゆく地球の気候は、私たち人類の基盤を揺るがす脅威です。しかし、今すぐ行動を起こせば、まだ手遅れではありません。人類の想像力と独創性により、私たちが住む地球の未来をもっと明るく、より持続可能な形に作り変えることができます。イーロン・マスク氏とマスク財団との提携を通じて、現実世界で大々的に拡大できるコスト効率の良いソリューションのクラウドソースを行います。炭素除去Xプライズ・コンテストへの参加を通じて、歴史を作り新たな未来を築く、気候変動と闘うヒーローになることができます。」

「世界各地の数多くの多彩なチームから登録があり、競争が繰り広げられることを期待しています。Xプライズ・コンテストの良いところは、各チームが多種多様な手法を取ることです。これは、炭素除去に最適な特徴だと思います。大気と海洋から二酸化炭素を取り出すには、実に多くの方法が存在するからです。技術を用いた大気からの直接回収、鉱物化、風化促進、植物や樹木を活用する自然なソリューション、あるいは海洋を中心とするソリューションなどの手法が提示されるだろうと予測しています。最善のソリューションをできる限り迅速に展開できるよう、実用性と拡張性のある実証モデルが多く集まることを願っています。」

コンテストの仕組みや重要な日程に関する最新情報については、XPRIZE.org/prizes/elonmuskをご覧ください。

この画期的な賞金1億ドルの大規模Xプライズの予告動画(90秒)を視聴して、シェアしてください。

Xプライズについて

Xプライズは、第501(c)3条非営利団体であり、世界の最重要課題の解決に向けた革新的コンテストモデルの考案・実施における世界的リーダーです。現在実施中のコンテストには、賞金2000万ドルのNRG COSIAカーボンXプライズ、賞金1000万ドルの雨林Xプライズ、賞金1000万ドルのANAアバターXプライズ、賞金600万ドルのXプライズ・ラピッドCOVIDテスティング、賞金500万ドルのIBMワトソンAI Xプライズ、賞金500万ドルのXプライズ・ラピッド・リスキリング、賞金500万ドルのパンデミック・レスポンス・チャレンジがあります。詳細情報については、xprize.orgをご覧ください。

マスク財団について

マスク財団は、再生可能エネルギーの研究と提唱、人類の宇宙探査研究と提唱、小児科学研究、科学・工学教育、人類に恩恵をもたらす安全な人工知能の開発を支援するための助成金を作り出しています。

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Contacts

Nicole Ryan, XPRIZE
nicole.ryan@xprize.org

Caden Kinard, XPRIZE
caden.kinard@xprize.org

情報提供元:
記事名:「気候変動と闘うために賞金1億ドルの炭素除去Xプライズの資金をイーロン・マスク氏が提供