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東芝:次世代車載情報通信システム向けブリッジICの発売について



― Ethernet AVB規格、ギガビットEthernet、PCIe/HSIC/TDM/I2Sに対応 ―


東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 株式会社東芝
セミコンダクター&ストレージ社は、Ethernet AVB注1規格対応の次世代車載情報通信システム向け、テレマティクス注2向けブリッジICの新製品として、「TC9560XBG」、および同製品にCAN-FD機能注3を追加した「TC9560AXBG」を開発し、本日からサンプル出荷を開始します。量産開始は、2016年10月の予定です。








自動車業界では、車載通信ネットワークに対してリアルタイム性、信頼性が重視されており、通信タイミングの同期やパケットの優先付けによる安定した信頼性のあるデータ通信を可能にするEthernet
AVBの導入に関心が高まっています。車載通信ネットワークは年々複雑になっており、ネットワークの最適化が求められるとともに、次世代車載情報通信システム(IVI)、先進運転支援システム(ADAS)では、高解像度画像情報や高性能センサ情報をリアルタイムに処理することが必要となっています。また、複数の通信規格に対応した複雑なワイヤーハーネスは、製造コストを上げ、その重量は車の燃費に影響します。業界標準であるEthernet
AVBを導入することは、車の製造コストや車の重量を抑えることにも有効です。当社は、Ethernet
AVB規格に対応したブリッジICを新たに開発し、市場の要求にあった車載通信ネットワークの構築に貢献します。



新製品は、Ethernet AVB規格に属するIEEE 802.1AS注4およびIEEE 802.1Qav注5に準拠し、信頼性と品質を確保しつつ、低遅延を可能にしました。さらに高速データ転送が可能なギガビットEthernet(10/100/1000
Mbps)にも対応しています。新製品は、Ethernet
AVBとオーディオ、ビデオ、データの各種インターフェースを搭載し、テレマティクスユニットや次世代車載情報通信システムのブリッジICとしてオーディオ、ビデオ、データ通信を行う車載IPネットワーク構築に適した製品です。さらに、低消費電力モードでは、常温で0.25mWを実現するように設計されています。低消費電力モードからの復帰も100msと市場要求に応えた短時間の復帰を実現しています。
また、新製品は、車載ICの品質試験規格AEC-Q100
Grade 3注6に準拠予定です。



なお、本製品を2016年1月6日からラスベガスで開催される「2016 International CES」で参考展示します。



新製品の主な特長
1.車載向けEthernet AVBブリッジIC
ギガビットEthernetのインターフェースを搭載し、オーディオ、ビデオ、データをIEEE
802.1ASおよびIEEE 802.1Qavに準拠したEthernet AVB経由で接続できます。また、車載ICの品質試験規格AEC-Q100
Grade 3に準拠予定です。



2.各種インターフェースを搭載
PCI Express®(PCIe®)インターフェースは、PCIe
Gen2.0[5GT/s]とPCIe
Gen1.0[2.5GT/s]をサポートし、HSIC(480Mbps)インターフェース、またはI2S/TDMインターフェース(オーディオ)経由でホストSoCと通信が可能です。また、Ethernet
のPHY IC(物理層)との接続は、RGMII、RMII、MII注7から選択が可能です。



3.低消費電力モード対応、短時間復帰
低消費電力モードでは、常温で0.25mW(当社計測による代表値(typical値))を実現するように設計されています。また、低消費電力モードからの復帰は100ms(当社計測による代表値(typical値))の短時間を実現しています。



アプリケーション
車載インフォテインメント、テレマティクスアプリケーション






































































 


新製品の主な仕様



品番

 

TC9560XBG/TC9560AXBG

CPUコア


ARM® Cortex®-M3

HOST (外部アプリケーション) インターフェース



・PCIe I/F : Gen2.0(5GT/s), Endpoint , Single lane
・HSIC I/F :
480Mbps



車載インターフェース


・Ethernet AVB対応MAC内蔵



インターフェースは、RGMII/RMII/MIIから選択



※MIIはサポート予定



IEEE802.1AS、IEEE802.1Qav準拠

 


・CAN-FD対応 最大2チャネル(TC9560AXBGのみサポート)

オーディオインターフェース


I2SまたはTDMからの選択

周辺インターフェース



・I2CまたはSPIからの選択
・Quad-SPI
・UART
・割り込みポート
・GPIO



電源電圧



1.8V/3.3V(IO)
1.2V(HSIC)
1.8V/2.5V/3.3V(RGMII/RMII/MII)
1.1V(Core)



パッケージ

 

P-LFBGA 170ボール、10mmx10mm、0.65mmピッチ












































 

注1

 

Ethernet AVB : IEEE802.1 Audio/Video
Bridgingのこと。Ethernetの標準技術を使いオーディオやビデオデータを取り扱う規格。

注2


テレマティクス:スマートフォンや車載通信機器から移動体通信システムを利用し、エアバッグ使用時の緊急通報支援やナビゲーション情報サービスなどのシステムの総称。サービスは、主に、自動車メーカーが提供する。

注3


CAN-FD機能:CAN Flexible
Data-Rate、CANシステムでデータスループットを高めたロバート・ボッシュGmbHが提唱する車両ネットワーク。

注4


IEEE 802.1AS : 時刻/タイミングの同期に関する規格。

注5


IEEE 802.1Qav : トラフィックシェーピング(優先するパケットが帯域幅を超えないよう平滑化する機能)に関する規格。

注6


AEC-Q100 Grade 3 : 自動車業界が策定する集積回路の信頼性認定試験基準

注7


RGMII、RMII、MII : Ethernetのインターフェース。RGMII = Reduced Gigabit Media
Independent Interface;RMII = Reduced Media Independent Interface;
MII = Media Independent Interface

 


*ARMおよびCortexは、ARM Limited(またはその子会社)のEUまたはその他の国における登録商標です。
*PCI
ExpressまたはPCIeは、PCI-SIG社の商標または登録商標です。



新製品のさらに詳しい仕様については下記ページをご覧ください。
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/product/automotive/interface-bridge.html



お客様からの製品に関するお問い合わせ先:
車載営業推進部
Tel: 03-3457-3428
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/contact.html



*本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。




Contacts


報道関係の本資料に関するお問い合わせ先:
株式会社東芝 セミコンダクター&ストレージ社
長沢千秋
Tel:
03-3457-4963
e-mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp



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