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親友と起業!女性経営者2人が叶えた事業売却!創業5年から事業譲渡までの道のりについてインタビューを公開



左:鈴木 右:ASUKA(1)


左:鈴木 右:ASUKA(2)


譲渡記念撮影

株式会社108&Co.(本社:神奈川県)はこの度、創業時からのメイン事業である、【108.Tokyo】(フィットネス関連アイテムの企画・販売ブランド)を、フィットネスジムを全国的に展開している、株式会社ヤマウチ(本社:香川県)へ事業譲渡いたしました。

売上高過去最高のこのタイミングで事業譲渡が成功した秘訣や舞台裏、また立ち上げから成長背景、今後の株式会社108&Co.についての道のりを公開します。

今回、事業譲渡した際に仲介会社のバトンズ様よりインタビューをしていただきました!
https://batonz.jp/learn/14699/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/388885/LL_img_388885_1.jpg
左:鈴木 右:ASUKA(1)

●株式会社108&Co.とヨガブランド108.Tokyoの始まり
ものづくりEC業界に飛び込む葛藤やフィットネス業界に対する思いは、インストラクターの実体験と親友に対する信頼関係からスタートしました。

鈴木:108.Tokyoの創業時、ASUKAさんはヨガ・ピラティスインストラクターでしたが、ものづくりや小売業という業界に飛び込む不安や葛藤はありましたか?
ASUKA:全くありませんでした!むしろ、親友の鈴木さんと一緒にお仕事ができることにワクワクしてました!
鈴木:ありがとうございます。そのように言ってもらえてとても光栄です。
ASUKA:当時私は、ハワイでのヨガトレーニングから帰国し、インストラクターとしてバリバリに活動しているというより、有名先生のアシスタントをしていました。その仕事も大好きだったのですが、自分の中に湧き起こるこの業界に対する思いや問題、ジレンマを抱えていました。そんな時、鈴木さんが常に味方でいてくれた+何か楽しい事しようよ!と言ってくれていたので、言葉にはしなかったものの、新しい事をするなら一緒にスタートをしてくれる気がしていました。
鈴木:ASUKAさんのいうヨガ業界に対する当時の思いを改めて聞いても良いですか?
ASUKA:シンプルに自分の師匠の先生方をきっとこの先も超えることが出来ない!という言葉に凝縮されている気がします。ヨガやピラティスインストラクターが溢れるこの業界で突き抜けて活躍するのはとても難しいと感じました。なら、自分で何か起こすしかない、元々飽き性だった自分がこの先もこのヨガという修行のような道で何かするなら私が飽きないような、自分がワクワクするものを作れば良い、そしてそう思っている人が少なからずいるはずだ!そう思いました。
鈴木:よく覚えています!突拍子もない事を言うなとは感じなかったですね
ASUKA:でもヨガブランドも創業したてで企画や製品化やチラシ作成や展示会でてんやわんやという時に、私が「地元でパーソナルトレーニングジムも経営したい!」といった時はちょっとブレーキをかけられたのを覚えています笑
鈴木:あの時は心底驚きましたが、元々身体を動かす事が好きで、自身のボディメイク成功体験のあるASUKAさんを止めることはできないとすぐに思いました。

創業時からヨガブランド、パーソナルトレーニングの2事業を同時にスタートすることになりましたが、不思議と不安はなく、それよりもヨガブランド【108.Tokyo】の誕生と地元のトレーニングジム運営の始まりがなんとなくバランスがとれているような気がしました。


●108.Tokyo 華々しいデビューとは言えなかったにも関わらず、急成長できた理由
当時のヨガマット界は少しずつ盛り上がりを見せていましたが、まだまだ海外ブランドがメインであり、シンプルなデザインが主流でした。
ヨガマット、ヨガタオル、ヨガウエア、ヨガホイールの展開に沿ってお話しします。

鈴木:108.Tokyoのデビューを覚えていますか?
ASUKA:忘れるわけもありません!笑 東京ビッグサイト青梅会場での展示会でしたね。それこそ裏話ですが、業者しか施工してはいけない?ブースに飛び込んでトンカントンカン設営しましたよね。
鈴木:絶対おかしい光景なのに、真剣すぎる私達だったので誰も注意できなかったと思うしかありませんね。売れる事を見越して大量のマットを発注したことも覚えていますか?
ASUKA:もちろんです。惨敗とは言いませんが、半分程度が在庫としてECショップに戻っていきました。でもその展示会でフィットネスのリアルを知る事ができた気がします。勢いだけではダメな世界に飛び込んだ実感がありました。
鈴木:その後の展示会でも、ヨガのファンの方にアイテムに関するお声をたくさん頂き、中小企業だからこそ、大企業には出来ないスピードで、軽量化した便利なヨガタオルの企画なども進みましたよね。
ASUKA:ヨガホイールの出会いや商品展開をする重要さも肌で感じ、ヨガウエアのバイイングも視野に入り、ロサンゼルスの大好きなヨガウェアブランドの正規代理店も実現しました。
鈴木:自分たちが本当に欲しいものか?ワクワクするか?を常に考えて製品の企画を常にしていましたが、一つ一つのデザインにも運命を感じるような出会いがありましたよね。
ASUKA:コラボレーションをしたアーティストの方の出会いも、ご紹介やタイミングが深く関わっていたと思いますし、ヨガウエアの出会いもストーリーがあり、そこをPRしつつ発信していくということでもファンの方の心を掴めていけた要因かなと思っています。
鈴木:この業界ではご縁を大切にしている方が多いというペルソナにもぴったりハマった感じがしますよね。
ASUKA:ヨガ業界から発信していったブランドでしたが、デザイン力やインテリア性、ワンマイルウエアになるようオシャレなヨガアイテムという点から、【フィットネスアイテム】→【普段から使えるマルチアイテム】へ自然と消費者の方の意識を変えていけたことも成長につながったかなと思います。

周囲が見えなくなるほどの情熱とそのままに突き進む熱量、と同時にそれだけでは全てがうまくいくわけではないという厳しさを感じつつ、成長をしました。


●108.Tokyoファンが自社製品を支持してくれたポイント
製品の企画のキーワードは「心から欲しいワクワクするアイテムか」というシンプルな内容ですが、こだわりの強い私たちには難関ポイントでした。ですが、そこを曲げなかった事がわずか5年でここまで皆様から愛されるブランドになったのだと思います。

鈴木:展示会などでブランドのPRを進めつつ、良きお取引先にも巡り合いましたが、その裏で地道なInstagram運用を継続していましたよね。
ASUKA:ただ単にフォロワーを増やすようなSNSマーケティングではなく、108.Tokyoの製品をInstagramに載せてくれたからこちらもPRしますというような感じでもなく、108.Tokyoをご愛用いただける方や、インストラクターの方、そして108.Tokyoのことも、お互い応援し合うような気持ちで運用をしていました。私達が、心から欲しくてワクワクするものを作るというキーワードがあったので、そこに共感をしてくれる方も多く、ただ着用すると言うより、魅せるアイテムに変えていけたのかなという気持ちもあります。
鈴木:私達の前職は意外にもブライダルヘアメイクとネイリストというアーティスト気質の出身でありビジネス経験はほとんど無かったですよね。
ASUKA:ビジネスメールも打てなければPCの基本操作もままならなかったです。本当に手探りでした。
鈴木:当時の私たちは手探りながらもノーコードツールの存在を知り、ECショップをオープンできたり、とにかく手探りで周りの方やセミナーで色々質問しましたよね。新商品を制作する時には、積極的にInstagramでファンの皆様からご意見を頂くような取り組みもしました。
ASUKA:私たちはインフルエンサーでも無ければ、全く知名度もないのに、たくさんの方が応援してくださり、温かい言葉に涙をしたこともあります。
鈴木:ファンの方と一緒に成長していった感じがありますね。
ASUKA:お取引先にもご迷惑をお掛けしてしまうことや無理なお願いをすることもありましたが、変わらずお取引を続けていただき、より良い製品作りにアドバイスいただけたことも感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。
鈴木:ファンの皆様、お取引先様はもちろんのこと、ASUKAさんにも感謝しかありません。何度も、何?どう言うこと?意味わかんない!の壁を乗り越える事ができたのはASUKAさんがいてくれたからこそです。
ASUKA:それは私のセリフです。親友が近くにいてくれて、全力を尽くしてくれる事が諦めずに続けて来れた原動力でした。照

顧客作りというよりは、お互いを応援するような近い関係の構築が愛されるポイントになったと思います。


●突然の事業譲渡計画とその経緯
困難を乗り越えながらファンを増やし、取引先を増やし、過去最高売上を出した事業を手放す事になった理由はライフステージの変化でした。
5年間継続した事業はオペレーションも安定しており、1人でも運営できる形になっていた事で意図せずM&Aの成功のイメージができました。

鈴木:私が家族の介護を手伝うという事情で、このブランドを離れる事を決めました。この事を伝えることで私達の関係が崩れる心配は無かったと言えば嘘になるくらい、ドキドキしていました。
ASUKA:私たちにとって我が子のように大切に育ててきたブランドだからこそ、完全に離れなくてもたまに会議に参加して並走しようと提案した事を覚えています。
鈴木:とてもありがたい提案でしたが、中途半端な事をしたくないという私の信念でお断りをしてしまいました。この売上最高時期だからこそASUKAさんにガンガン回して欲しいという気持ちもありましたね。
ASUKA:長くビジネスパートナーとして歩んできたからこそ、鈴木さんの気持ちもよくわかり、1人でやってみようとも前向きに思いましたが、どこか寂しく、それならもっとブランドを成長させてくれる会社へ譲ってみようかなと思いました。娘を留学に出すような気持ちでした。
鈴木:ASUKAさんからその胸の内を聞き、私もオペレーションは完璧にできている、過去売上最高、大切に育てたブランドがもっと成長した未来を見てみたい!と思いその場ですぐにM&Aの仲介会社を探して問い合わせをしましたよね。
ASUKA:お譲り先を探す際にも「打ち合わせが楽しみになる方」というキーワードを持ち、私たちの想いを理解してくれる会社を探していきました。ブランドに自信はあったものの、どのくらいオファーが来るのかな?と不安はありました。
鈴木:わかります。不安とは裏腹に多くの方とお打ち合わせをさせて貰いました。事業譲渡という初めての挑戦も今まで通り、2人で調べ意見を交換しお相手の方を真剣に選びました。
ASUKA:タイトなスケジュールの中での同時進行のお打ち合わせでしたが、私たちの想いを大前提としてくださり、ブランドの未来をイメージできるようなお話ができた会社様へ無事に譲渡先として決まり、譲渡式が終了した時はお互いに涙がでましたね。
鈴木:譲渡式の写真は私の宝物です。その後の引き継ぎも5年間のマニュアル化のような作業で阿吽の呼吸で進めていた事を言語化する事にお互い期日に迫られながら完成させましたよね。
ASUKA:毎日行う業務はもちろん、製品企画~お客様の手へ届くまでの業務の多さに改めて驚きました。
鈴木:思い出なんかも振り返ってまた涙を流していましたよね。

創業時からM&Aを目標としていた訳では無かったものの、結果的に他社へ譲れる事業へと成長していた事を実感しとても嬉しく感じました。そこに気づいたきっかけはM&Aでしたが、結果的に大切にした事業が羽ばたいて行ってくれる姿はやはり我が子を留学に出す気持ちでした。


●私達でもできた”起業とM&A 新しいパワーにより、輝いて欲しいという想い
楽しく辛い事をビジネスパートナーと乗り越えていけた経験が何よりの財産だと思います。いまの私たちの年齢で起業とM&Aを経験している方でましてや女性で友達同士となると多くはないと思います。経験を活かし、悩んでいる方のサポートをすることが次の使命と感じています。

鈴木:大きい声では言えませんが、私達は学生時代本当にのんびりマイペースに、のほほんと生活しており、まさか起業しM&Aをするなんて想像もしておりませんでした。そんな私たちが実現した今回の事業譲渡は「この先の人生にできない事なんてないんじゃないかな?」と思うくらい自信がつく経験でしたね。
ASUKA:元々ポジティブな人間でしたが、よりそのマインドが磨かれた気がします。特にM&Aについては、誰もが知っている企業に成長させてからではないと…従業員が何人いないと…売上高は億単位じゃないと…と絶対無理と思う方の方が多いと思います。
鈴木:実際に私たちもそう思っていて、事業譲渡を視野に入れて調べ始めてからハードルの低さや、想いを繋げる事を大切にしている売り手事業の方も多い事に気がつきました。
ASUKA:鈴木さんのようにライフステージの変化に伴って事業の継続が難しいというような方に向けてM&Aという道がある事を発信したり、まだ見ぬ分野をスタートしたいけど、ノウハウわからないという方へ事業を譲り受ける事ができるよとアドバイスをしたいですね。
鈴木:起業したけど…、起業したいけど…、という方が相談してくれる存在になりたいですね。今回譲渡したお相手の企業様のコンサルティングに入らせていただいていることも今後の活動の未来が見えてきた要因かもしれませんね。
ASUKA:私は地元でパーソナルトレーニングスタジオがあり、鈴木さんは介護事業を地元でしているという事もあるので、卒業高校での講演会や授業もしてみたいですよね。
鈴木:当時から事業譲渡の未来は見えていませんでしたが、漠然と何かしたい事があるなら、もう少し具体的に考えて行動できるようなアドバイスができたらなと思います。
ASUKA:お互いの母校の後輩達が少しでもよりよい人生を歩んでくれたらと思います。まだなんの活動も始めていませんが。笑
鈴木:講演会事業に関しては、今年中に芽が出て花が咲くと良いですよね。全力疾走だった108.Tokyoと比べて、少しゆっくり進められると良いかなと思います。


今回の事業譲渡から事業を振り返り見えてきたことは、製品の良さや宣伝力の大切さはもちろんのこと、もっとも大切なのは「お互いへのリスペクトと感謝」だと思います。
パートナーを大切にする事から始まり、ファンの方やお取引先の方への感謝も始まると思います。
今回、巡り会えた事業譲渡のお相手とも縁を大切に末長くお付き合いできる事を祈っています。

また、起業したい方やM&Aを成功させたい方へ実現可能な情報発信も行なっていけたらと思います。今後とも株式会社108&Co.をよろしくお願いいたします。


■会社概要
会社名 : 株式会社108&Co.
代表者 : 代表取締役社長 山田 明日香
所在地 : 〒256-0803 神奈川県小田原市中村原994-1 サルース202
設立 : 2019年7月
事業内容: パーソナルトレーニングスタジオの運営 経営コンサルティング
URL : https://www.108.tokyo
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