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養老孟司と伊集院光の初対談集が発売1週間で重版『世間とズレちゃうのはしょうがない』でユニーク処世訓を披露



『世間とズレちゃうのはしょうがない』表紙



株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2020年10月14日に、解剖学者の養老孟司さんと、お笑いタレントの伊集院光さんとの共著『世間とズレちゃうのはしょうがない』(税抜1,450円)を発売しました。立場も世代も違うけれど、博覧強記でゲーム好きという共通点をもつ2人による初めての対談集とあって注目を集め、発売1週間で重版が決定しました。



画像 : https://newscast.jp/attachments/1nn0rAUMYvu1ebgGKUPx.jpg
『世間とズレちゃうのはしょうがない』表紙



異色対談のきっかけ



あるとき伊集院光さんが、自身のラジオ番組で、養老孟司さんの著作の中の「世間とズレているということが、執筆の原動力になっている」という一文に感激したと発言。この伊集院さんの言葉が、それ以前から「日本で最も面白い科学者と日本で最も思慮深いお笑いタレントが対談したら凄い本になる」と企画を温めていた編集者の背中を押し、「世間」をテーマにした異色の対談が生まれました。



世間からはじき出されないことを願う理論派・伊集院光と、最初から世間からはみ出している理論超越派・養老孟司



体が大きいことで、自分が周りと違うことにびくびくして「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、高校を中退した理由や落語の道に進んだわけを明かします。自身の経験や心情を分析しつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」と語っています。

一方「自分ははじめから世間から外れていた」という養老さんは、「生きている人と死んでいる人、都市と自然、意識と無意識、秩序と無秩序、それが世間の内と外に対応するんです」と、日本の「世間」とは何かについて明快に解説。そのうえで、世間ばかりを相手にせず「たまに世間から外れて世の中をながめてもいいんじゃないか」と、世間から抜け出す方法も提案します。

そんな2人のやりとりは、伊集院さんが冒頭で「今、世間とのズレに怯えたり困ったりしている方のお役に立てば」と述べているように、世間とズレながら生きていくヒントに溢れています。



他局番組に異例の出演



『世間とズレちゃうのはしょうがない』発売にあたり、伊集院さんは、文化放送やニッポン放送のラジオ番組にゲスト出演しています。現在TBSラジオの朝の顔であり深夜の顔でもある伊集院さんが、他局のラジオ番組に登場するのはめずらしいことです。今回、本書を多くの方に知ってもらいたい、そして、本を出したことを理由にして他局の番組に出てみたいという伊集院さんの思いから、異例のゲスト出演が実現しました。



『世間とズレちゃうのはしょうがない』について



僕がこの仕事で学んだことは、分からないときに「分からないんですけど」と言っても、相手の方は怒るどころか、よりちゃんと話そうとしてくれるということですね。

(第二章『僕がなんで不登校になったのかというと。』より)


脳みその話に興味があるのは、そんな理屈を言ったって、それを考えているのはおまえの脳みそだろうが、とそこへ戻るんですよ。脳みそをいじったら、いっぺんに変わるだろ、ということです。「科学的に証明されたから正しい」と思っているのは、科学者の意識でしかないわけでしょ。

(第二章『本音を言うと、科学の理論をバカにしているんです』より)


都市は人間の意識で考えられたことに基づいてつくられた場所で、意識の中で自然は「扱えないもの」として排除するんです。

(第三章『世間って、そもそも何でしょう』より)


僕らは「楽をすることは悪いこと」とずっと洗脳されてきた感があって、そこから抜けられないんです。

(第六章『「シーラカンス」がいることは、希望ですね』より)


著者紹介



養老孟司(ようろう たけし)

1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、440万部を超える大ベストセラーとなった『バカの壁』(新潮新書)のほか、『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』(以上、新潮新書)、『日本のリアル』『文系の壁』『AIの壁』(以上、PHP新書)、『京都の壁』(PHP研究所)など多数。



伊集院光(いじゅういん ひかる)

1967年東京都生まれ。足立新田高校中退後、三遊亭楽太郎(現・6代目円楽)に入門し三遊亭楽らく大だいとして活動。その一方、伊集院光の芸名でラジオ番組に出演し人気を博す。88年より冠番組『伊集院光のオールナイトニッポン』に出演。90年に落語家を廃業。95年からTBSラジオの深夜番組『伊集院光のUP,S 深夜の馬鹿力』(現・『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』)を開始。圧倒的な支持を集め、現在まで続く人気番組となる。2016年からは、TBSラジオの朝の平日帯ワイド番組『伊集院光とらじおと』に出演。豊富な知識を活かしてクイズ番組などの出演も多い。映画やドラマにも多数出演。主な著書に『のはなし』シリーズ(宝島社)、『D.T.』(みうらじゅんと共著、メディアファクトリー・角川文庫)など。



書誌情報



タイトル:世間とズレちゃうのはしょうがない

著者:養老孟司/伊集院光 著

判型:四六判並製

定価:1,450円+税

発売日:2020年10月14日

ISBN:978-4-569-84318-6

発行:PHP研究所

https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84318-6



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