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フュージョンズ、情報システムの新コンセプトを発表「業務としての経営管理」を支える「情報系基幹システム」



「情報系基幹システム」について

株式会社フュージョンズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:戒能 尚範、以下 フュージョンズ)は、情報システムの新しいコンセプトとして「情報系基幹システム」を発表しました。特に経営管理領域に特徴的な、情報系、基幹系システムといった従来の枠組みには収まらない情報処理要件を正しく捉えるため、そのキーコンセプトとして用いるとともに、今後の同社の「fusion_place」プロダクトラインの開発指針とする狙いです。





■提案の背景

予算管理/管理会計などを含む経営管理システムは、従来、基幹系システムと区別される「情報系」システムの一部と捉えられることが多く、Microsoft Excelを代表とするスプレッドシートとBIツールがその実現に用いられてきました。



しかし、スプレッドシートは、本質的には個人用途のプロダクティビティツールであり、それだけではデータ量の増加、関連部署の増加等の対応が困難です。

BIツールは、もともとアドホックな分析に重点を置いているため、データ収集と承認、複雑な計算処理とシミュレーション、バージョン管理、また予め想定される経路に沿ったデータ検索、といった業務ニーズにうまく対応できていないとフュージョンズは捉えています。



現在、各社から様々な経営管理ソフトウェアが提案されておりますが、多くはスプレッドシート、BIツールを中核とし、データ更新やワークフロー機能を追加したものであり、上述のようなニーズに正面から対応したものではないと考えます。





■提案の内容~「情報系基幹システム」概念の確立~

このような状況が長く継続しているのは、経営管理領域がいわゆる「情報系」とも「基幹系」とも異なる情報処理ニーズを提起しているにも関わらず、そのことが正しく認識されていないためです。そうした独自のニーズの存在を可視化し、両者と異なる情報システム領域であるとの一般認識を確立するために、「情報系基幹システム」という用語を提案します。



画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/191215/LL_img_191215_1.png

「情報系基幹システム」について





情報系基幹システムは、基幹系システム同様に業務フローが存在し、ある程度定型的な特性を持つ一方、基幹系システムが対象とする取引処理とは異なった情報収集/統合業務であり、経営ニーズによる変化が激しく、システムの継続的な成長が要求されるシステム領域、と定義されます。



情報系基幹システムが適応する領域は、経理部門・経営企画部門が担当する予算編成/管理会計などを含みますが、それに留まりません。事業部門内での利益管理や原価管理、さらには、販売計画、生産計画、市販在計画、設備投資計画等、計画系業務、連結ベースでの予算策定なども、上表に示された情報系基幹システムの特性に合致しています。





■典型的なユースケース

スプレッドシート、あるいはBIツールを含む旧来型ソリューションでの対応が難しく、情報系基幹システムの考え方に即したソリューションが望まれるユースケースを3つ挙げます:



(1) トランザクションベースド・プランニング

近年、予算編成/予実管理を、勘定科目より細かい明細ベースで行いたいというニーズが顕在化してきており、フュージョンズではこれを、「トランザクションベースド・プランニング」と呼んでいます。プロジェクト会計と似ていますが、粒度がより細かく、予算立案部署が個々の裁量で管理単位を設定する(従ってプロジェクトマスタによる集中管理が難しい)点が特長です。設備投資の管理の他、政策的経費の管理にもこのような方式を適用したいと考える組織が増えています。



スプレッドシートで可変行数データを扱うと、シートを保護できず、統制が不十分になり、またデータ統合に大きな手間がかかります。一方で、旧来のBI系ソリューションでは、投資目的の説明や分類など非数値データを含む計画データを多次元DBに統合できず、後の活用に支障をきたすことがあります。



(2) 連結経営管理

連結会計には、すでに既存のソフトウェアが対応していますが、前出の比較表に照らせば、ビジネスからの要件を十分に満たしているとは言えません。管理連結システムを標榜する製品も、個社会計からの積み上げという基幹系的発想にとらわれ過ぎ、グループ全体を営業、製造、R&Dなど機能別に横串にした予算管理といったニーズにうまく対応できていません。



こうした状況のなか、情報系基幹システムのコンセプトをもとにシステムを再構築することで、連結ベース計画策定・予実管理・期末見込み管理を的確に支援する機会が生まれると、フュージョンズは考えています。



(3) 統合型管理会計レポーティング

統合型管理会計レポーティングは、事業部門の要約経営報告を起点にして、部門別のみならず、売上高については商品別あるいは顧客別、経費や投資については分野別/テーマ別というように、情報の内容に即した切り口でのドリルダウン照会を可能にするタイプのレポーティングシステムです。

従来のBI系ソリューションでもドリルダウンは可能ですが、P/Lデータ、売上データ、テーマ別経費データといった同種データ内でのドリルダウンに限られており、異種データを統合して照会可能とするのは難しい場合が多くみられます。





■製品開発への反映

フュージョンズが開発/販売しているクラウド経営管理システム基盤「fusion_place」は、経営管理領域に関する知識/経験をもとにスクラッチから開発され、情報系基幹システムのコンセプトに合致しています。



すでに100超の組織(企業・非営利団体)に採用され、機能面では成熟しておりますが、情報系基幹システムの領域で、前述のユースケースのように新しいニーズが顕在化しつつあるため、それらに対応した機能改善を順次進めております。トランザクションベースド・プランニングのために、文字列/区分値など非数値データを多次元データベース内で保持し/処理するための種々の改善などがこれに含まれます。



加えて、導入組織内で利用範囲が拡大し、1社1,000名を超える大規模利用が増加している状況に鑑み、クラウドベースのデータべースソリューションである「Amazon Aurora」をベースに、さらにスケーラビリティを高めた製品系列を今秋発表する予定です。





■より深く知るには

フュージョンズとしては、今後、折に触れて「情報系基幹システム」のコンセプトをご紹介して参る所存です。

直近では、下記セミナーにて、情報系基幹システムの事例とともにコンセプトをご紹介する予定です。



「fusion_place による経営管理システム構築事例のご紹介」セミナー

【東京会場】2019年8月28日(水)

【大阪会場】2019年9月 6日(金)



詳細ご案内: https://www.fusions.co.jp/2019-sem2/



また、フュージョンズのWebページにて、「情報系基幹システム」について、より詳しくご説明しております。

URL: https://www.fusions.co.jp/informational-backbone-system/





■フュージョンズについて[ https://www.fusions.co.jp ]

フュージョンズは、大手コンサルティング会社において会計/経営管理システム分野で長く活動してきた創業メンバーによって設立され、「fusion_place」を中核とするプラットフォームソリューションの開発を進めると共に、経営管理の仕組みづくりと仕組みの運用のための各種サービスを提供しています。



※「fusion_place」は株式会社フュージョンズ及びその供給元の商標又は登録商標です。その他の会社名・製品・サービス名は各社の商標又は登録商標です。

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