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遺品のサンダル、初めて触り涙 池袋暴走事故の遺族らが展示


 交通事故や犯罪などで亡くなった被害者の等身大パネルや遺品などを展示する「生命(いのち)のメッセージ展」が14日、衆院第1議員会館(東京都千代田区)で始まった。2019年4月の池袋暴走事故で妻真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を失った松永拓也さん(37)は、初めて自らの手に取った2人の遺品に触れながら、涙を流した。【加藤昌平】

 「触るのは初めてなんだよな……」。13日夜に準備のために会場を訪れた松永さんは、事故時に2人が身に着けていた真菜さんの靴と莉子ちゃんのサンダルを手につぶやいた。これまで、2足の履物は警視庁から返還された時のままビニール袋に入れて保管していた。莉子ちゃんのサンダルは、事故の直前に買ったばかりのお気に入りで、外出の際にいつも履いていたという。

 松永さんは自ら2人の等身大パネルを組み立て、遺品や写真を添えた。「真菜と莉子には命の尊さや交通事故の現実を語りかけてほしい」と話した。

 メッセージ展は、交通事故で家族を失った遺族らが「生命の重さを考えてもらいたい」という思いで企画し、01年から毎年、全国各地で開かれている。今回は国会議員ら政治関係者を対象にしており、被害者計149人のパネルなどが16日まで展示される。松永さんは初めて参加した。

 主催団体の一つのNPO「いのちのミュージアム」の代表理事で、00年に神奈川県座間市の路上で飲酒運転の車が起こした事故により一人息子を失った鈴木共子さん(74)は「命は絶対に奪っても、奪われてもならないということを感じ取ってほしい」と話した。

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