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トランプ氏との情事は「映画同様に真実」 不倫口止め公判で元女優


 トランプ前米大統領(77)が不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の公判で、不倫相手とされる元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏(45)が9日、東部ニューヨーク州の裁判所に出廷し、トランプ氏と性的関係を持ったことに偽りはないと述べた。米メディアが伝えた。トランプ氏は起訴内容の認否で無罪を主張し、ダニエルズ氏と関係を持ったことも否定している。

 ダニエルズ氏は7日に検察側証人として初出廷し、2006年のゴルフ大会でトランプ氏と出会ってホテルのスイートルームで性的関係を持ったと証言。また、強要はなかったものの、寝室のドアの前に立ちはだかるトランプ氏との間に「力の差」を感じ、自ら拒絶できない状況だったとも主張していた。

 9日には反対尋問があり、トランプ氏側は証言内容が過去のメディアとのインタビューなどから変遷していると主張。これに対し、ダニエルズ氏は「変わっていない」と強調した。トランプ氏側はさらにダニエルズ氏の経歴を踏まえて「見かけの情事に関する話を作る経験が豊富だ」と指摘すると、ダニエルズ氏は「映画で繰り広げられる情事も、あの部屋の出来事も同じく真実だ」と反論した。

 起訴状などによると、トランプ氏は16年秋に顧問弁護士を通じ、ダニエルズ氏に13万ドル(約2020万円)の口止め料を支払い、外部に口外しないとの秘密保持契約も結んだ。ダニエルズ氏は口止め料に関し、トランプ氏と直接協議したことはないとしている。

 トランプ氏側はダニエルズ氏の証言の多くが公判と関係のない卑わいなものなどとして審理無効を主張しているが、裁判を指揮するマーチャン判事はこれを認めていない。退廷後、トランプ氏は報道陣に対し、審理無効を宣言しないマーチャン氏を「腐敗した判事だ」と批判した。【ニューヨーク中村聡也】

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