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小林製薬どんな会社? 「チャレンジする」と業界評 一方で不祥事


 「紅こうじ」のサプリメントを摂取した人から健康被害の報告が相次ぐ「小林製薬」。人気商品のテレビコマーシャルなどでその名は広く知られる。東京証券取引所プライム市場に上場しているが、いったいどのような会社なのか。

会社の歴史

 同社ホームページによると、小林忠兵衛氏が1880年代に創業。当初は雑貨や化粧品を販売していたが、85年の伝染病流行を機に薬品卸売業を本格化させ、自社での医薬品製造も始めた。

 会社を大きく発展させたのは、創業者のひ孫にあたる小林一雅会長だ。一雅氏が1960年代に入社すると、開発に時間や費用がかかる医薬品よりも、日用品の開発に注力した。69年に発売された日本初のトイレ芳香洗浄剤「ブルーレット」はロングセラーとなった。

 その後も冷却ジェルシート「熱さまシート」や消臭剤「消臭元」、洗眼薬「アイボン」などヒット商品を連発。「『あったらいいな』をカタチにする」を理念に、独自のアイデアでニッチな市場を開拓してきた。他社メーカーに製造を委託し、自社ブランドとして販売する「OEM」を活用した開発スピードの速さも売りにする。

 2013年からは一雅氏の長男章浩氏が6代目社長に就任した。従業員数は約1600人で、23年12月期の連結決算での売り上げは1734億円に上り、最終(当期)利益は203億円。26期連続の最終増益だった。今月11日には、経済産業省が定める「健康経営優良法人」に、2年連続で認定されていた。

2008年、11年に不祥事

 機能性表示食品では、問題となった「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」の他、記憶力維持をうたう「イチョウ葉」、目のピント調整機能を支えると宣伝する「ブルーベリーEX」などのサプリメントも販売している。

 今回以外にも不祥事を起こしている。08年には銀イオンによる除菌効果をうたった消臭剤など15製品の効果が十分でないとして自主回収し、2製品の表示について公正取引委員会から景品表示法違反(優良誤認)で排除命令が出た。11年には、子会社が医療器具の承認申請時に改ざんしたデータを提出していたとして、旧薬事法に基づく業務停止命令も受けている。

 製薬業界の関係者は「いろいろなチャレンジをする会社。その過程で良い商品もあれば、そうでないものもある印象だ」と語る。【寺町六花】

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