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国文化財「清閑亭」利活用の料理店、無許可営業で厳重注意 神奈川


 神奈川県小田原市所有の国登録有形文化財「清閑亭」の利活用策として25日に開店する民間企業の料理店が、営業許可が出る1週間前から「お披露目会」として会費制で料理を提供していた問題で、小田原保健福祉事務所が無許可営業として厳重注意したことが関係者への取材で判明した。無許可営業後に賃貸借契約を結んだ市は21日時点で責任への言及を避けている。

 料理店を開くのはJSフードシステム(同市)。JS社によると、営業許可を取ったのは3月4日。だが名刺交換した1500人に「お披露目会」と称して案内を出し、2月27日から1人1万5000円の会費を取って料理を振る舞った。田川順也社長は毎日新聞の取材に「会費はご祝儀としていただいた。練習会で営業ではない」などと主張していた。

 だが、市民らの通報で小田原保健福祉事務所が調査を始めた。お披露目会は規模や人数の点で「営業」に当たり、「定休日」を除く2月27日と3月1~3日を無許可営業と判断、厳重注意した。

 これを受け、JS社は20日、ホームページに「不徳の致すところ。厳重注意を真摯(しんし)に受け止める。混乱を招き深くおわびする」との文章を掲載した。

 料理店を巡って、市はJS社と7日に賃貸借契約を締結。月額の賃料は20万円だが、それ以前の分について市の担当者は「民間提案制度採択の準備段階として施設の使用を認めた」と回答。無許可営業の指摘には「JS社からの報告を待っている状況」と説明を避けた。

 清閑亭は明治時代の政治家、黒田長成の別邸。市が2008年に土地建物を取得し、守屋輝彦市長の肝いりで始まった民間提案制度で料理店としての利活用が決まった。【本橋由紀】

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