ナワリヌイ氏の弁護士、一時拘束 追悼式阻止へロシア当局が圧力か

　獄中で死亡したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の弁護士ドゥブコフ氏が27日、モスクワで一時的に拘束された。在外の独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ欧州」などが報じた。ナワリヌイ氏の陣営は24日の遺体返還を受けて、今週末に追悼式を開くと表明している。当局側はこれを阻止しようと圧力を強めている可能性もある。

　ドゥブコフ氏は、ナワリヌイ氏の母リュドミラさんと共に遺体の返還を求め、収監先だった北極圏のヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所にも同行していた。

　報道によると、ドゥブコフ氏は27日、モスクワの警察署に連行された。公序良俗を乱したとの容疑をかけられた可能性が指摘されたが、その後に釈放された。ドゥブコフ氏は「弁護士活動の妨害と考えている」と述べたが、拘束の理由や状況についてはコメントしていない。

　また、陣営の広報担当者は27日、追悼式の場所が見つかっていないことを明らかにした。数多くの葬儀社や商業施設などに協力を求めたが受け入れ先がなく、難航しているという。