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人質だったイスラエル人少女 ハマスによる性暴力被害を証言


 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに拉致され、昨年11月下旬に解放されたイスラエル人の少女(17)が、ハマス戦闘員が別の人質女性に対して行った性暴力を証言した。ハマスは依然として100人以上の人質を拘束しているが、十数人の女性が含まれており、被害の拡大が懸念される。

 証言をしたのはアガム・ゴールドシュタイン・アルモグさん。米IT大手メタ幹部のシェリル・サンドバーグ氏が今月13日、撮影中のドキュメンタリーの一部として証言を公開した。

 ゴールドシュタイン・アルモグさんは拘束中、一人の女性から性暴力の被害を聞いたという。証言によると、女性はアパートで監視役の戦闘員と二人きりになった際、別の場所に移動するための準備をするように指示された。その後、女性が腕を洗っていたところ、戦闘員が部屋に侵入してきて頭に銃を突きつけられ、性暴力を受けた。最後に「このことは誰にも言うな」と口止めされたという。

 英BBCなどは昨年12月、ハマス戦闘員が10月7日にイスラエル南部で開催された野外音楽祭を襲撃した際、女性に性暴力を加えた上で、殺害したり、体を切断したりしたとの生存者の証言を伝えている。一方、ハマスは性暴力について否定している。

 イスラエル南部の集落に住んでいたゴールドシュタイン・アルモグさんは10月7日、ハマス戦闘員に父や姉を殺害された後、母や弟とともにガザに拉致され、約2カ月間の人質生活を送った。【エルサレム三木幸治】

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