犬のふん捨てた容疑で飼い主逮捕 「持って帰るの面倒だった」

　散歩中に出た飼い犬のふんを投げ捨てたとして、神奈川県警平塚署は15日、すべて自称の平塚市東真土4、アルバイト男性（62）を廃棄物処理法違反（不法投棄）の疑いで現行犯逮捕した。「持って帰るのが面倒だった。軽い気持ちでやってました」と容疑を認めている。

　逮捕容疑は同日午後4時45分ごろ、平塚市内の土手から一般廃棄物のしば犬のふん（約52グラム）をビニール袋に入れ、他人の住宅敷地内に投棄したとしている。

　2023年9月以降、平塚署に「住宅の敷地内に犬のふんが捨てられている」との被害相談が約20件寄せられ、警戒中の署員が投げ捨てる現場を目撃した。

　犬が出したふんを回収しない行為は、軽犯罪法違反（汚廃物の放棄）に問われる可能性がある。だが署は繰り返しふんを投げ捨てた疑いがあることから、より法定刑の重い廃棄物処理法違反容疑で立件した。

　自宅で犬を飼っている山口富司副署長は「ちゃんとふんの後始末をするまでが飼い主の務めなのに」と嘆いていた。【柿崎誠】