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ケネディ氏、ユタ州で立候補基準満たす 2大政党は「壊し屋」と警戒


 2024年11月の米大統領選に無所属で立候補を目指す弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)は3日、西部ユタ州で記者会見し、同州で投票用紙に候補者名を記載するのに必要な数の署名を集めたと発表した。ケネディ氏が立候補基準を満たしたのは、ユタ州が初めて。米政界の名門一族出身のケネディ氏は民主、共和両党の票を奪う「壊し屋(スポイラー)」として注目されており、立候補基準を満たす州をどこまで増やせるかが焦点の一つになっている。

 無所属候補の立候補基準は州によって異なる。ユタ州では選択式の投票用紙に氏名を記載するには「有権者1000人分の署名」が必要だ。ケネディ氏の陣営は3日までに署名を提出し、州当局に有効性を認められた。

 ケネディ氏は会見で「ユタ州では必要な署名数の倍以上を短期間で集めた。必要な署名数が非常に多い州もあり、『第3党』が参加しにくいように制度設計されているが、我々には活発に活動してくれる仲間がいる」と述べた。

 ケネディ氏は分断の解消や中間層の支援などの政策を訴え、2大政党に対する不満の受け皿を目指している。キニピアック大学の12月の世論調査では、共和党のトランプ前大統領(38%)や民主党のバイデン大統領(36%)に次いで、16%の支持を集めた。若年層や無党派層からの期待が大きい。

 ケネディ氏は、民主党のジョン・F・ケネディ元大統領(故人)のおいで、同氏の弟ロバート・ケネディ元司法長官(同)の息子として知られる。【ワシントン秋山信一】

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