starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

能登半島地震、Xで津波や救助要請のデマ拡散 背景に広告収益


 1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震で、X(ツイッター)には偽の被害を訴える投稿が相次いだ。

 「津波到達になった瞬間NHKのアナウンサーがすごい怒鳴ってる! 危機感の伝わってくるアナウンスなので北陸新潟能登半島の方逃げてください」

 地震発生から約3時間後の1日午後7時ごろ、このメッセージと共に、黒い津波が自動車をのみ込み市街地に押し寄せる映像が次々と共有された。投稿は瞬く間に拡散し、2日午後3時時点で約280万回表示され、約3800件の「いいね」が付いた。

 しかし、この映像は2011年の東日本大震災で岩手県宮古市を襲った津波を撮影したものだった。X上では「誤った情報流すな」などと非難の声が上がったが、映像は他のユーザーによって転載された。

 また、1日午後6時半には「#助けて」「#能登地震」というハッシュタグをつけて、「親友が家のドアが壊れて外に出られません」と訴えるXの投稿もあったが、これも偽情報だった。外れたドアノブを手に持つ画像が添付されていたが、これは別のアカウントが19年に投稿したものだった。

 偽情報が出回る背景の一つに、フォロワーが500人以上▽過去3カ月のインプレッション(表示回数)が500万件以上――などの条件を満たすと、広告収益が配分される仕組みがある。

 ツイッターは東日本大震災当時、電話がつながらない中でも情報を共有できる手段として注目された。だが、22年に実業家のイーロン・マスク氏が買収してXに改称して以降、広告収益の分配化などで偽情報があふれていると指摘される。

 X上には「東日本大震災の時に頼りになったツイッターはもういない……インプレッション稼ぎ、フェイクだらけ」と嘆く声も見られた。【原田啓之】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.